FIAは、ブロウン・ディフューザーに関する規約変更を再考。F1チームは今週末のスペインGPではこれまで通りのブロウン・ディフューザーを使い続ける猶予を与えられた。F1チームは、ブロウン・ディフューザーの効果を最大限に引き出すためにエンジンマップを調整し、ブレーキング時でもディフューザーに排気ガスを送り続けられるよう設定していた。
しかしトルコGP後、FIAはスロットル・セッティングは“空力パフォーマンス”ではなくトルクの増大にのみに使用が許されるとし、スロットル・オフ時の排気ガスの吹き付けを禁止するようチーム側に伝えた。そのため、今週末のスペインGPでは、多くのF1チームがエンジン・セッティングの微調整を強いられるとみられていた。だが、その後FIAとF1チーム側で対話が行われ、FIAはバルセロナではブロウン・ディフューザーの規約変更を実施しないことに決定した。だが、スロットル・オフ時のブロウン・ディフューザーについては、次のテクニカル・ワーキング・グループで最優先課題として引き続き議論されるとみられている。