フレデリック・バスール欠場でスクーデリア・フェラーリはオーストリアGPを副代表のジェローム・ダンブロジオと共に戦うフェラーリF1は、2025年F1オーストリアGPをチーム代表フレデリック・バスール不在のまま迎えることが明らかとなった。バスールが2023年に指揮を執り始めて以来、グランプリを欠席するのは今回が初となる。
スクーデリアの広報担当によると、バスールは「私的な理由により本日サーキットに不在」であり、急きょ帰国したという。その代役として、ピットウォールではフェラーリ・ドライバー・アカデミー責任者で副代表を務めるジェローム・ダンブロジオが指揮を執ることになった。この知らせは、フェラーリにとって痛手となる。チームは今季ここまでで最も好調な予選結果を記録したばかりで、シャルル・ルクレールが2番手を獲得し、2台のマクラーレンを分断。ルイス・ハミルトンも4番手と、自身今季最高のグリッドを確保している。フェラーリは今回のレッドブル・リンクに向けてSF-25に新たなアップグレードを投入しており、土曜日の走行からは明確なパフォーマンス向上が見て取れる。元F1ドライバーでバスールの副代表であるジェローム・ダンブロジオがチームを率いる一方で指揮を執ることになったダンブロジオにとっては、思わぬ形での大役となった。元F1ドライバーのダンブロジオは39歳。メルセデスでドライバー育成ディレクターを務めた後、2023年10月にフェラーリへ加入。2023年の日本GPではトト・ヴォルフが不在のメルセデスにおいてチームを率いた実績も持つ。それ以前はフォーミュラEのヴェンチュリ・レーシングでスージー・ヴォルフの下で副代表を務め、2021年にはチーム代表に昇格。自身もフォーミュラEで6年間のドライバー経験を積み、その前にはF1で3年間、ヴァージンから2011年にフル参戦したほか、ルノーとロータスでリザーブドライバーを務めていた。
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