フェラーリF1代表 「後退したフラストレーションをトップ返り咲く推進力に」

しかし、フェラーリは6月のスペイングランプリでアップデートを行ったところ、意図せぬ高速バウンシングが発生し、それ以来低迷が続いている。フェラーリは、最初の8戦で9回の表彰台を獲得していたが、過去6戦では2回にとどまり、マクラーレンに次ぐコンストラクターズランキング3位に後退した。しかし、バスールはチームがシーズン序盤の競争力を取り戻す決意を固めていると断言し、この時期をその野望を推進するモチベーションとして活用している。「うまくいっていない時には、ある意味でフラストレーションを抱える必要がある。なぜなら、それが復活するための最善の推進力でもあるからだ」とバスールはF1.comに語った。「コントロール下に置かなければならない。我々は4つの厳しい週末(カナダ、スペイン、オーストリア、イギリス)を過ごした」「チームの雰囲気は良くなかった。望んでいたものではなかったからだ。しかし、遅れを取り戻そうとする前向きな姿勢と、その理由を理解し、修正しようとする姿勢はあった。その姿勢は良かった」スクーデリア・フェラーリバスールは昨シーズンにチームの指揮官に任命されて以来、エンジニアがリスクを恐れるような緊張感のある環境を一掃したいと主張してきた。トップチームの差が僅差となっている中、バスースはフェラーリがリスクを恐れず、少しずつの進歩を追い求める姿勢を持つべきだと繰り返し主張している。「もし私が何かを誇りに思うことがあるとすれば、それは結果ではない」とバスールは付け加えた。「結果は結果だ。それよりも、誰もがリスクを恐れず、少し大胆になっているという事実の方が重要だ」「我々が少し考え方を変えようとしているという事実だ。これは私の考え方だ。マージンを維持することはできない。勝利を望むなら、どこでもリスクを取らなければならない」「これはレースに対する考え方だ。おそらくレッドブルのDNAでもある。我々にはさらなる前進が必要だ」フェラーリは来週末、マクラーレンに21ポイント、メルセデスに79ポイントの差をつけられ、コンストラクターズ選手権で3位のまま、ザントフォールトでF1シーズンを再開する。