ピレリは、2024年シーズンで4回目となるタイヤ開発テストをポール・リカールで実施。今回はスクーデリア・フェラーリが協力した。初日にSF-24のハンドルを握り、2025年に向けたさまざまなコンパウンドと構造の比較テストを任されたのはカルロス・サインツJr.だった。
サーキットの性質上、最も多く使用される5.842キロメートルのレイアウトは、2018年と2022年に開催された過去2回のフランスグランプリで使用されたレイアウトであり、テストの主な目的が過熱の軽減であったことを考えると、評価対象のコンパウンドは主に柔らかい方のものだった。サインツは、この日の終わりまでに138周(ショートトラックレイアウトで17周)を走行し、768キロの距離を走破した。テスト2日目は、シャルル・ルクレールがSF-24のハンドルを握り、主にエクストリームおよびインターミディエイトのコンディションの両方に対応するウェットタイヤの開発に取り組んだ。先週日曜日のモナコグランプリの優勝者は、サーキットの灌漑システムで人工的に水を供給された3.523キロメートルのコースレイアウトを走行した。通常は青いバンドのタイヤ(エクストリームウェット)と緑のバンドのタイヤ(インターミディエイト)を走らせるために必要な条件を可能な限り正確に再現するために、水の量を変えた。その日の終わりまでに、合計160周、585キロメートルが走行された。「テストは2日間とも非常に有意義なもので、スリックタイヤのコンパウンドと構造の開発プログラムを継続しただけでなく、最後には冬の間に走らせることができなかったエクストリームウェットとインターミディエイトタイヤのソリューションも試しました」とピレリモータースポーツディレクターのマリオ・イゾラはコメントした。「サーキットの灌漑システムにより、路面の水位を一定に保つことができ、さまざまなプロトタイプを比較することができた。もちろん、テストでは再現できない要素がいくつかある。たとえば、天候だ。実際、ポール・リカールは快晴で、路面はタイヤにそれほど負担がかからなかった。それでも、多くのデータを収集できたので、今後はそれを分析して、開発面でどの方向に進むべきかを見極めていく」「ドライタイヤプログラムはさらに進んでおり、2025年に向けた構造とコンパウンドの定義に近づいている。1,350キロメートルを走行し、非常に有益なテストを実施しました。フェラーリとそのドライバーのサポートに感謝したい」