スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールは、現在フェラーリよりも速いマシンの技術的ソリューションを単純に「コピー」することをすることを否定している。メルセデスが2022年と2023年のシングルシーターの基本コンセプトから離れつつあることは明らかだが、チーム代表のバスールはフェラーリが開発プログラムをそのまま継続することを明言している。
「マシンのスピードが空力にのみ依存すると考えるのは間違いだ」とバスールは語った。「実際には、多くの複雑な要素がある」「誰かの決断をただ真似るのであれば、それは常に遅れをとることを意味する。予算が限られている今、シーズン中に何かをコピーすることはほとんど不可能だ」「だから、当初の計画を守り、自分たちが作ったプラットフォームを発展させ続けなければならない」バスールは、マイアミのマシンには「いくつかの小さな新機能」があり、2週間後にヨーロッパに戻るイモラでは、より大きなアップグレードが行われると述べた。「レッドブルは非常に効果的なDRSシステムを持っている」と、彼は認めた。「この点では、間違いなく僕たちは遅れている」「しかし、だからといって、何かをコピーするということではない。正しい方向に向かって努力を続ける必要がある」バスールはまた、シャルル・ルクレールの最近の一連のコース上でのミスを擁護した。最近では、マイアミでの予選Q3のクラッシュで7番グリッドに沈んだ。「昨年、問題があったとき、みんなは彼が攻撃すべきだと言った」とバスールは語った。「彼が攻撃するようになった今、彼らは彼があまりにも激しく攻撃しすぎていると言う」「常にギリギリのところを走ることが素晴らしいとは言わないが、予選を終えて『もっと激しく攻めることができた』と言うよりはマシだ」ルクレールはQ3で明らかなミスを犯したことを認めたが、予選でよくうまくいくのは「Q3では他の人よりもリスクを取るからだ」とも語っている。「でも、今週末は2回もクルマをクラッシュさせてしまったし、それは僕が望むレベルではない」とルクレールは語った。