フレデリック・バスールは、昨年スクーデリア・フェラーリを苦しめた信頼性の問題が、F1のオフシーズンに解決されることを望んでいる。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツはともに好調なポジションを走りながら(前者の場合はグランプリを2度リードしながら)問題に直面し、イタリアブランドとモネガスク人ドライバーに大きな負担を強いることになった。
F1パワーユニットの開発は凍結されているが、信頼性を確保するためにメーカーが変更することは認められている。そのため、アルピーヌF1チームは2022年に向けてパワーユニットのパフォーマンス向上に積極的に取り組み、万が一の事態にも対応できる体制を整えた。スクーデリア・フェラーリも同様で、F1パワーユニットの信頼性の弱点を解消することに取り組んできた。パワーではなく、信頼性を重視するフェラーリチーム代表のフレデリック・バスールは、改良型F1エンジンが30馬力ものパワーアップを果たしたという噂に触れ、「いくつかのステップを踏んだが、それはあくまでも信頼性の問題です」と述べた。「昨年のパフォーマンスはまったく問題ではなく、問題は信頼性だった」「最初のターゲットは、それを解決することだ。今のところ大丈夫そうだが、サーキットの現実はまた別の側面がある」「私は、チームが苦しんだいくつかの問題は、フェラーリの真実だけでなく、車の準備、バウンシング、バイブレーションから来た信頼性の面である」「来週、あるいは2週間後のバーレーンGPでは、誰もがもっといいイメージを持てるようになるだろう」フェラーリでの新たな役割フレデリック・バスールは、コンストラクターズ選手権でメルセデスに次ぐ2位、ドライバーズランキングでシャルル・ルクレールが2位と、2019年以来最も成功したシーズンを終えてスクーデリア・フェラーリに着任することになる。にもかかわらず、長年フェラーリのスタッフとして活躍してきたマッティア・ビノットが2022年シーズンが終了した直後に辞表を提出したことで、ビノットへのプレッシャーはあまりにも大きくなっていた。主にイタリアのメディアからマッティア・ビノットへのプレッシャーは高まっていたものの、彼が決断したのは昨年の最終戦の後だった。「アブダビの翌週に最初の話し合いを持ったが、プロセスとしてはとてもとても早かった」とフレデリック・バスールは就任の経緯を語った。「その後、マッティアと電話をし、引き継ぎの際にマティアにも会い、1対1で話をした」フェラーリとの話し合いのために残って待ってくれていたマティアの行動に感謝している」フェラーリは、今月上旬に初めてエンジンを初始動させた新型車『SF-23』を2月14日に発表する。