フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1チームは2022年F1マシンを開発する際にグラウンドエフェクト効果に伴うポーポイズ現象を“過小評価”していたと語る。1970~80年代のグラウンドエフェクトカー時代にF1で頻繁に見られたポーポイズ現象は、マシンの姿勢の変化で気流が乱れて均衡が崩れると、ダウンフォースが失われてダンパーが伸びて車高が上がり、再び気流がフロア下に入ってダウンフォースが復活するとダンパーが縮んで車高が下がることでマシンが跳ね続ける状態をいう。
2022年の新世代F1マシンでグラウンドエフェクト効果が復活。F1バルセロナテストで実車をコース上で走らせた最、F1チームは40年前と同じ頭痛の種を抱え、ポーポイズ現象が主要な論点のひとつとなった。ストレートで高速に達した後、サスペンションが上下にバウンドし、その結果、ダウンフォースが失われ、最速のコーナーを通過するドライバーに潜在的な問題が発生している。 メルセデスとアルピーヌは、カタルーニャサーキットでの最初の2日間の走行で目に見える影響を受けたが、ほとんどすべてのF1チームがマシンのバウンドに苦しんでいるようだ。フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、F1チームのほとんどが風洞でマシンを開発するときにポーポイズ現象が問題になるとは予想していなかったと考えている。「我々のほとんどは、コースに出て予想以上に跳ね返るという点で、少なくとも問題を過小評価していたと思う」とマッティア・ビノットは語った。 「グラウンドエフェクトフロアのあるこれらのマシンをセットアップする場合、状況は異なります。それは学習プロセスだ」マッティア・ビノットは、ポーポイズ現象の解消は「非常に簡単である可能性がある」と考えているが、問題を最も早く解決したチームがシーズン序盤に有利になると考えている。 「パフォーマンスを最適化することは妥協すべきではないので、マシンのパフォーマンスを最大限に活用して、バウンドを回避するように努める必要がある」とマッティア・ビノットは説明した。 「簡単なエクセサイズかもしれない。ある段階でチームが解決策にたどり着くと確信している」"どのくらいの時間がかかるか? 早くそこに着く者がシーズン序盤に有利になるだろう」その見解には、アルファロメオF1のチーム代表であるフレデリック・バスールにも同意しており、チームのC42もポーポイズ現象の影響に苦しんでいることを明らかにした。 「風洞やシミュレーターで複製するのが簡単ではない要素もあり、我々全員が同じ問題に直面している」とフレデリック・バスールは語った。 「問題を解決することは最大の問題ではないが、効率を上げることが重要だ」「チームがどれだけ迅速に反応するかが、最初のレースの鍵となる。3~4のイベントで、バウンスについてはもう話さないと確信しているが、今日現在はそれが問題だ」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿
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