フェラーリF1チームは、2020年F1マシンの開発における初期の問題を挽回しているようだ。1月中旬、フェラーリの内情に詳しいジャーナリストのレオ・トゥリーニは、2020年F1マシンに関する“シミュレーターと風洞からの兆候”が“エンジニアに感銘を与えていない”との内部事情を明らかにしていた。
一部報道では、フェラーリは2020年にむけてギアボックスをさらにコンパクトに設計しており、これによって重量が削減されるだけではなく、ドライブシャフトを3センチ前方に配置することを可能になったとされている。ホイールベースが短くなることでマシンのレーキ角も変わり、以前よりもわずかに前に傾いたレッドブル側のマシンを追求したが、それが問題を引き起こしたとされている。元F1デザイナーのゲイリー・アンダーソンは「(レーキ角)はいくつかのエリアで役に立つ。だが、しかし、たった1つ間違えただけで、フロントウイングから連鎖反応が起こってしまう。そうなると、解決が容易ではない深刻な問題を抱えることになる」と説明している。だが、レオ・トゥリーニは、フェラーリから聞こえてくる最新の声は数週間前よりも“心強く”なっていると語る。「先週の兆候はより心強いものだった」とレオ・トゥリニは Quotidiano に語った。「これまでのところ、すべてがスムーズとまではいかないが、すでに説明したようにまだ時間はある」フェラーリの2019年マシンは、ストレートでは非常に速いが、コーナーでその優位性を失っていた。レオ・トゥリーニは、フェラーリは2020年F1マシンではその弱点を克服することを決意して冬に入ったと語る。「結果とは別に、トラックに応じてパフォーマンスが突然変化することのない、よりシンプルなマシンにすることが目標だ」とレオ・トゥリーニは語る。また、フェラーリは、F1エンジンに関しては、昨シーズン後半のFIAの技術指令による明確化に苦しんだとの見解もあるが、レオ・トゥルーニすべてが順調だと語る。「マラネロで彼らはパワーユニットの性能に問題がないと確信している」とレオ・トゥリーニは語る.「(マッティア)ビノットは、少なくともメルセデスとホンダに劣っていないことを確信している」最後に、レオ・トゥリーニは、2019年にたびたび衝突したフェラーリのドライバー関係への懸念を軽視した。「ベッテルとルクレールとの関係は、2019年の乱流の後に恐れられていたほど凹凸は少ない」フェラーリは、2月11日(火)に2020年F1マシンを発表。昨年のメルセデスが採用したように2回のテストでマシンの開発コンセプトを分割するとされている。1回目のテストでは信頼性を確認するために走行距離とデータ収集に集中し、2回目のテストからメルボルン仕様のマシンを投入すると報じられている。フェラーリの2020年F1マシンは、2月19日にバルセロナのカタロニア・サーキットで行われるプレシーズンテストに実車が披露され、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが初走行を行う。
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