フェラーリのCEOを務めるルイス・カミッレーリは、フェラーリがF1エンジンで“不正行為”を働いていたと発言したマックス・フェルスタッペンへの怒りが収まっていないようだ。今年、フェラーリのF1エンジンは大幅な改善を示しており、多くの疑惑の目が向けられていた。そんな中、F1アメリカGP直前にFIAから技術指令が発行され、そのレースでフェラーリはペースを失った。
フェラーリは、コーナーを重視したセットアップによるものだと説明しているが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フェラーリの失速は“不正行為”をやめたからだと発言して物議を醸した。ルイス・カミレッリは、マックス・フェルスタッペンの不正行為発言について改めて怒りを露わにした。「どうして22歳の子供を信用するんだ?」とルイス・カミレッリはフェラーリ恒例のクリスマスランチでメディアに問いかけた。「一般的に人騒がせな発言は鵜呑みにしないものだ。マックスは22歳だ。我々はフェラーリであるのに、なぜ彼のことを信用する?」「沈黙していた方が強いときもある。これが私の見解だ」ルイス・カミッレーリは、マックス・フェルスタッペンの悪意に満ちた言葉がチームに悪影響を与えたと語る。「フェルスタッペンはフェラーリに大きなプレッシャーを賭けたかったんだろう。マッティア(ビノット/チーム代表)は至るところにFIAの検察官がいたと言っていたよ」「彼の言葉はチーム内に様々な問題を生み出した」「我々が沈黙を貫いていることへの彼のフラストレーションは理解できる。完全にね」「だが、我々はフェラーリであり、論争を避けなければならない。そうしなければ負けるゲームをするようなものだし、我々はそんなレベルに落ちていくべきではない」2021年にフェラーリの移籍も噂されていたマックス・フェルスタッペンだが、そのドアは閉ざされたようだ。「フェラーリが不正を働いたと非難するようなドライバーが我々と一緒にやろうと考えることなどできない」とルイス・カミッレーリは締めくくった。