フェラーリは、レッドブル・ホンダの改善はチームがトップに改善するために“後押し”になっていると語る。フェラーリは、F1オーストリアGPのレース後半にマックス・フェルスタッペンのレースペースを抑えることができずにシャルル・ルクレールが今シーズン初勝利の機会を失った。
前戦F1イギリスGPでも状況は変わらず、シャルル・ルクレールは3位表彰台を獲得したものの、マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルに追突されることがなければ、コース上でフェルスタッペンを倒すことはできなかった。フェラーリはシーズン序盤からトップスピードで優位に立っているが、レッドブルとホンダはシャシーとエンジンの両方を改善させており、パワーセンシティブなシルバーストンで開催されたF1イギリスGPではこれまで弱点と考えられていた予選でもフェラーリに迫るスピードを示した。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「我々は間違いなくクルマのポテンシャルを解放している」とコメント。「クルマはこのサーキット(シルバストーン)で非常にうまく機能していた。高速と低速は競争力があった」「マックスはポールタイムに近づいた。ラグの問題がなければ、彼はさらに近づいただろう。それにレースでは彼は99%をフェラーリの後ろで身動きが取れずに走行していたので、本来のペースを示せなかった」ホンダもF1エンジンで進歩を遂げており、F1フランスGPで投入されたスペック3エンジンはわずかではあるがパワー増加を示している。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「これまでのレースと比較してギャップは縮まっているように見えます。レースだけでなく、予選でもそうです」と語っている。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、レッドブル・ホンダが改善していることは確かであり、チームとして改善していく必要があると危機感を募らせている。「彼らが改善しているのは確かだ」と語る。過去2レースを見れば、実際に彼らはオーストリアで優勝しているし、レースでは非常に競争力がある。我々のパッケージと彼らのパッケージは非常に拮抗していると思うし、過去2レースでそれが示されたと思う。彼らが2番手か?我々が2番手? 我々はかなり拮抗していると思う」「最終的にそれは我々にさらなる後押しを与えてくれると思う。我々はさらなる改善が必要であり、どのサーキットでもすべてのレースで1位を争える実力が必要だ。ここではそうではなかったし、その点では失望しているのは確かだ」「予選後は今日はもっと良い結果を期待ていたが、ペースは十分に良くなかったし、改善しなければならない部分はたくさんある」
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