フェラーリは、F1イギリスGPにSF71Hに空力アップグレードを投入。新しいフロアとエンジンカバーに改良が施されている。前戦F1オーストリアGPでは、メルセデスが“Bスペック”と言えるほどの大幅なアップグレードを投入。その1週間後にはフェラーリが今回のアップグレードを投入するなど、タイトルを争うライバルの開発戦争は激化している。
フェラーリは、今季マシンのフロアエリアにロングスロット(溝)のコンセプトを採用しており、すでにこれまでも改良が加えられてきたが、F1イギリスGPでは、この重要なエリアの気流を改善させるために新たに3番目のスロットが追加された。また、リアタイヤの直前に湾曲したチャネルが加わり、ロングスロットからの気流にブレンドされる。さらにスロットを横切るストラット(突っ張り)は、過度の湾曲を避けるために強化されている。フロアの変更と同様に、フェラーリはより湾曲した新しいデザインのエンジンカバーを導入。以前は平たんな形状だったが、中央の冷却アウトレットの両側に“谷”が追加されている。これはメルセデスが最近使用しているもののコピーだ。この追加のチャンネルは、気流がボディワークを通って引き込まれる方法を変更し、局部的な空気の流れに影響を与えるおとになる。このデザインは、フェラーリがアゼルバイジャンGPで使用していた、スプーン形状のローダウンフォース側リアウイングで完璧に機能するが、今週末のイギリスGPのプラクティスっでもテストされるものの、リアウイングはベルギーGPにむけてのテストになると思われる。関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール