FIAのレースディレクターを務めるチャリー・ホワイティングは、フェラーリの『ヘイローミラー』には“マウント”を構成するものに解釈の違いがあり、次戦F1モナコGPではハローに装着されたミラーを再設計する必要があると述べた。FIAは中国GP後にヘイローにバックミラーを装着できるようレギュレーションを調整。フェラーリは、F1スペインGPにヘイローにバックミラーを装着したコンポーネントを導入。当初はFIAから使用を許可されていた。
しかし、フェラーリのヘイローミラーには、明らかに空力面を考慮したとみられるウイングレッドが追加されており、当然ながらライバルからの抗議を受けた。ミラーをサポートする目的以外の使用は規約に違反する。チャーリー・ホワイティングは「“マウント”という言葉の自由な解釈だと思う」とコメント。「そのエリアにボディワークは許可されておらず、それが法的にどう捉えられるかだ・・・その解釈は我々がそれを“マウント”と考えるかどうかで決まる」「我々はそうとは考えておらず、何らかの措置を講じるつもりだ」フェラーリは、明らかなレギュレーション違反ではなかったため、バルセロナのレース週末ではヘイローミラーの使用を許可された。「明白なレギュレーション違反があった場合、彼らはそれをここで使うことは許されなかった」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「だが、我々は全員にそれを明確にしていく」セバスチャン・ベッテルは、ヘイローにバックミラーを移動するのは合理的であり、視認性の助けになると繰り返し主張。すでにシーズン序盤からフェラーリはFIAにミラーの移動を求めていたと明かした。「僕たちにとってそれは簡単なことだ。良く見えるようになった。ミラーを移動したはそこがポイントだ」とセバスチャン・ベッテルはレース後にコメント。「僕たちはすでにハローを初めて搭載したシーズン序盤にハローにミラーを移動できるかどうかを質問していた。後方を見るためにはその方が良いポジションだからね」次戦F1モナコGPは5月24~27日に開催される。フェラーリは、単純にモノコックにミラーを移動するか、もしくはヘイローミラーに何らかの対策を施してくるがひとつの注目点となるだろう。
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