フェラーリは、2018年の3基までのF1エンジン制限を廃止しようとするレッドブルの動きを阻止した。今シーズン、F1パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティはすでに問題となっており、F1のスポーティングディレクターはエンジンペナルティがF1を“茶番化”していると述べている。
しかし、2018年はF1カレンダーが21戦に拡大されるにも関わらず、ドライバーが年間に使用できるエンジンは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基しか使えなくなるため、F1チームは状況がさらに悪化する可能性があると懸念している。報道によると、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1ブラジルGP前に開催されたストラテジー・グループの会議でその件を議題に挙げ、現在と同じ年間4基のエンジン制限を継続することで全会一致の指示を得られること期待していたという。しかし、フェラーリは、すでにエンジンが追加のマイレージに耐えられるように信頼性の向上の向上に時間とリソースを費やしてきたというからその動きに反対したという。フェラーリのスタンスが明白だったことで、全会一致でなければ変更は進められないため、ルール変更に関する議論は速やかに終了したという。レッドブルは3基のエンジン制限を撤廃しようとしたのはこれが初めてではない。今年序盤にすでに問題提起している。9月のイタリアGPでクリチャン・ホーナーは、他のチームがそれに意義を見い出してくれることを願っていると述べていた。「今年序盤のミーティングでそれを変更しようと試みたが、支持されなかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「チームはこれからシーズン終了にまでの間にさらなるペナルティを科せられる状況になったことで、結果が変わることを願ってる」2017年のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、F1ドライバーは絶えずマーレージを管理しなければならなくなるとして、2018年に3基のエンジン制限を批判した。「(ブラジルで)エンジンをプッシュできたことで、3基のエンジンにするというアイデアは好きではないし、最悪だと思うようになった」「僕たちはもっとスプリントできるはずだし、それがF1で欠けているものだ」
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