フェラーリは、残りのシーズンで追加のターボチャージャーを使ってグリッドペナルティを受けることを避けられると自信をみせている。セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンはすでに4基目のターボチャージャーを使用しており、5基目を投入した際には10グリッドグリッド降格ペナルティが科せられることになる。
セバスチャン・ベッテルは、5月のF1スペインGPの時点で信頼性の懸念のために4基目のターボチャージャーを投入しており、残り15レースはすでに投入されたそれらの4基で戦わなければならない。だが、フェラーリのチーフテクニカルオフィサーを務めるマッティア・ビノットは、シーズン後半戦にむけてそれは現実的なことだと語る。「シーズン開幕時にターボの故障に見舞われたこと、スタートでそれらを交換しなければならなかった。非常に早い時期に3基目と4基目のターボを導入しなければならなかったことに懸念があるのは確かだ」とマッティア・ビノットはコメント。「とはいえ、我々は信頼性に改良を加えたターボを導入している。現在、それらはうまく走っているし、現時点でそれが導入されたものもプールしている。だが、各ターボの全てには利用できるマイレージがあるし、我々はそれらをローテーションさせている。もちろん、現在プールされているターボでシーズンを締めくくることが我々の目標だ」セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは、シーズン後半戦はサーキット毎にフェラーリとメルセデスの勢いは変化していくことになると述べている。マッティア・ビノットもその意見に同意しており、今後は開発がより重要になってくると語る。「レース毎に違ってくると思う。シーズン開幕時には我々がコンペティティブだったレースもあったし、メルセデスがコンペティティブだったレースもあった。例えば、シーズン序盤のバーレーンを例に挙げれば、彼らは予選で非常に競争力があったが、我々はレースで強かった」「2つのチームの競争力に明確な傾向があるとは思わない。開発が重要なのは確かだ。レース毎に行っていかなければならない。まだ多くのレースが残っている。まだシーズンの半分が終わったに過ぎないし、1つの傾向が続くのか、また別の傾向になっていくかはわからない」