フェラーリは、セバスチャン・ベッテルがフェラーリとの新しい契約にサインすると自信をみせている。セバスチャン・ベッテルとフェラーリとの契約は今シーズン末で期限が切れるが、フェラーリの会長であるセルジオ・マルキオンネは「彼が望む限り長くとどまることができる」と述べていた。Sport Bild は、セルジオ・マルキオンネは、9月にモンツァで開催されるF1イタリアGPまでに2018年の契約を締結できることを望んでいると報じている。
フェラーリの技術責任者を務めるマッティア・ビノットは「ベッテルは我々のドライバーのひとりであるだけでなく、複数のワールドチャンピオンだ。彼は残留すると思う」と La Gazzetta dello Sport にコメント。「なぜか? F1ドライバーにとって赤いマシンで勝つこと以上に素晴らしいものなどないからだ」マッティア・ビノットは、F1モナコGPでの勝利が10年間タイトルを獲得していないフェラーリにとってのターニングポイントだったと語る。「フェラーリがモナコで勝利を挙げたのは16年ぶりだったし、勝利が解放されたと思う」「我々には速いクルマがあり、もう対等に戦えると理解させてくれる勝利だった。あるいは、他チームよりも強いということが証明されたとも言える」元フェラーリドライバーのジャン・アレジも、セバスチャン・ベッテルが2017年以降もフェラーリに残留するというマッティア・ビノットの意見に同意する。「私には彼が赤いクルマで勝ったときにどのような感情を抱いたかがわかる」とジャン・アレジはコメント。「彼は、ワールドチャンピオンを獲得したが歴史はないチームからやってきた。彼はティフォシの愛情や落胆と通して、フェラーリにはるかに多くの価値があることを理解したはずだ」だが、セバスチャン・ベッテルはまだ将来については考えていないと語る。「今はタイトルレースに集中して、契約については話をしないとチームと決めている」とセバスチャン・ベッテルは Sport Bild に述べた。