フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、F1シンガポールGPでのキミ・ライコネンの戦略を弁明し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のピットストップをカバーしなければ“クレイジー”なことになったと語った。レース中盤、ブレーキに問題を抱えていたルイス・ハミルトンは、キミ・ライコネンに抜かれたことを受け、3回目のピットストップを行った。
ルイス・ハミルトンは新品を履いてピットイン前と同じ4番手で戻ってきたが、キミ・ライコネンとの差は開いており、オーバーテイクが難しいシンガポール市街地サーキットで16周のうちにキミ・ライコネンに追いついて追い抜く必要があった。しかし、フェラーリはすぐにキミ・ライコネンをピットに呼び戻したため、アウトラップでプッシュしたルイス・ハミルトンの後ろでレースに合流。その後、レース終盤にキミ・ライコネンがルイス・ハミルトンを抜くことはできなかった。しかし、マウリツィオ・アリバベーネは正しい決断だったと主張する。「100%確実だ。データを見なければならない。あれは正しい決断だった」「我々のソフトタイヤには激しいデグラデーションが生じており、メルセデスに抜かれれば、クレイジーなことになっていただろう。我々はデータを見て決断を下した。後になってできるのはデータが正しいかどうかを確認することだ」レース後、キミ・ライコネンは戦略上フェラーリには別の決断ができたかもしれないとの見解を述べていた。キミ・ライコネンはソフトタイヤでレースを走ることができたと考えており、そもそもルイス・ハミルトンのピットストップをカバーするとチームが決定する前はその予定だった。関連:【動画】 2016 F1シンガポールGP 決勝レース ハイライト
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