フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、シーズン前半戦のチームの不調は“深刻なものではない”と主張する。大きな期待を持って2016年シーズンに臨んだフェラーリだったが、開幕から12戦では1勝も挙げることができていない。F1ハンガリーGPではセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネのどちらもレッドブルを抜くことができず、レッドブル勢がダブル表彰台を決めたF1ドイツGPではフェラーリが5位と6位に終わった。
この成績の落ち込みは、テクニカル・ディレクターのジェームス・アリソンの離脱と時を同じくしており、フェラーリは、マクラーレン型の人員の再構築が必要だと考えているようだ。だが、マウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリがシーズン半ばにして危機的な状況にあるとの見方は間違いだと語る。「我々はメルセデスが非常に強いという状況に置かれており、そこに対処していく必要がある」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。「ハンガリーを見れば、我々はレッドブルよりも速かったし、これは劇的な要素ではなく、調整して修正するべきものに過ぎない。メルセデスは強いものの、昨年のシンガポールではそれほど強さがなく、倒すことが可能だった。そういうものだ」 F1ドイツGPの後、マウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリがスペインGP以降、効率的な空力の進展ができていないと認めていたが、夏休み後には空力とエンジンの両面で恩恵が得られると自信を持っている。 「エンジンについてはこれから取り入れるものがあり、まったく不安はない。だが、空力は夏休みにストップするので開発の時間もストップする。夏休みの後は短期的な部分を見て開発していく必要がある」
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