フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、育成ドライバープログラム“フェラーリ・ドライバー・アカデミー”が廃止されるという噂を否定した。フェラーリは、F1チームの将来のレーサーを育成するために2009年い“フェラーリ・ドライバー・アカデミー”を設立した。レッドブルの育成プログラムからは、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、ダニール・クビアトがメインのF1チームに昇格を果たし、他のドライバーもトロ・ロッソでF1デビューを果たしている。
しかし、フェラーリのアカデミーからは、スクーデリア・フェラーリへステップアップを果たしたドライバーはいない。最近の噂では、フェラーリはアカデミーの廃止を検討しているとされていたが、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、この報道を“でたらめ”だと否定した。アカデミーは2016年も存続しているかと質問されたマウリツィオ・アリバベーネは「そうだ。来年は確実。それに我々がそうすることができる限りはね」と述べた。現在のメンバーは、GP2レーサーでザウバーをリザーブドライバーを務めるラファエレ・マルチェロ、GP3レーサーのアントニオ・フォコ、ヨーロッパF3に参戦するランス・ストオール、イタリアF4に参戦する中国人のGuan Yu Zhouがいる。フェラーリ・アカデミーの将来について、マウリツィオ・アリバベーネは「シーズン末にどのドライバーが残るか、どのドライバーが入っていくか、そして出て行くかを決める」フェラーリ・ドライバー・アカデミーの卒業生でフェラーリで走ったドライバーはいないが、故ジュール・ビアンキはマルシャでF1デビューを果たし、セルジオ・ペレスは2013年にマクラーレンに移籍するまで所属していた。フェラーリは、経験豊かなドライバーを起用する傾向にあり、今年のライナップは、グリッドで最年長の一人であるキミ・ライコネン(36歳)、セバスチャン・ベッテル(28歳)となっている。過去20年間で27歳未満でフェラーリでF1参戦したドライバーは、フェリペ・・マッサのみ。2006年にフェラーリのシートを獲得したときは24歳だった。