フェラーリの新社長に就任したセルジオ・マルキオンネは、2014年シーズンの低迷につながっているパワーユニット問題の解決を最優先に取り組むと述べた。FIATのCEOでもあるセルジオ・マルキオンネは、20年以上に渡ってフェラーリのトップに君臨してきたルカ・ディ・モンテゼモーロの後任に就くことが発表された。
セルジオ・マルキオンネが取り掛かる最初の仕事は、2008年以来遠ざかるコンストラクターズ選手権タイトルの獲得、その前年にキミ・ライコネンが手にして以降達成できていないドライバーズタイトル獲得に向けてチームを好転させることだ。今年のフェラーリにとって最大の問題はパワーユニット。セルジオ・マルキオンネは最初の取り掛かりとしてパワーユニットに手を付けると述べた。マラネロで開かれた合同記者会見でセルジオ・マルキオンネは「問題はわかっている」と述べた。「パワーユニットの問題がある。私はフェラーリを信頼しているし、フェラーリの腕も信頼している。過去のように復活できると思っている。スポーツの腕はフェラーリの重要なエレメントであり続ける。勝つために取り組む。それがこの会社のDNAの一部だからだ」「重要なことは常勝街道に戻ることだ。それが重要だ。市場にある問題が問題なのではない。トラック上でフェラーリに信頼性を与える必要があり、トラック上でそれを修正し、トップに戻らなければならない。それがフェラーリのサポートになる。トラック上で勝つことは交渉でなんとかなるものではない。その場でしか成し得ないことだ。我々にはそれができると信じいるし、まったく疑っていない」記者会見に同席したルカ・ディ・モンテゼモーロは、フェラーリはすぐに調子を取り戻せるはずだと述べた。「私にとって今日はとても重要な日だ。フェラーリは文化だ。フェラーリは情熱だ。フェラーリは前を見るものだ。まさに、我々が年月を通して努力を重ねてきたことだ」「2010年と2012年にタイトルを勝ち取れなかったことに関してはいくらかの悔いがある。過去2シーズンをネガティブにとらえている。我々には2人のワールドチャンピオンがついている。キミ(ライコネン)には力強くシーズンを終えてくれると期待し、フェルナンド(アロンソ)にはどんなレースでも最強のドライバーであることを期待している。我々は競争力のあるマシンを開発しなければならない。それ以外はただのおしゃべりだ。「過去に一瞬も考えたことがないか? ドライバーに関してはもちろんない。ただ、技術者はイエスだ。前にも言ったように、パワーユニットのプロジェクトに関して特定の知識が不足していた」