FIA F2選手権第3戦がイタリア・イモラのエンツォ・ディノ・フェラーリ・サーキットで開催され、4月24日(土)にスプリントレースが行われた。前日のフリープラクティスと予選は降雨に見舞われスケジュールは大幅に変更。今季初のウエットコンディションとなり、赤旗が多発する状況だった。ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、初のコース、F2で初のウエットタイヤでの走行となったが、難しいコンディションを克服し予選2番手を獲得。スプリントレースではトップ10がリバースグリッ...
午後5時55分、気温18℃、路面温度25℃のドライコンディションでフォーメーションラップがスタート。岩佐歩夢はスタートで若干出遅れたがポジションを守り9番手をキープした。その後、岩佐歩夢の後方でアクシデントが発生し、レースは1周目からセーフティカーが導入された。ストップしたマシンを排除し、レースは5周目に再開されたが、岩佐歩夢は再開直後に後続にパスされ10番手にポジションを下げた。10周目に上位者がトラブルで脱落し岩佐歩夢は9番手となり、ペースを上げて前車に迫りポジションアップのチャンスをうかがう。しかし1秒以内の背後には迫るものの、オーバーテイクまでには至らずレースは後半戦に入った。接近した状態で周回を重ねた岩佐歩夢だったポジションは変わらず、入賞目前の9番手で25周のレースを終えた。岩佐歩夢(DAMS)「自分としてはよくない結果だと思っています。まずスタートの出だしが遅く、ポジションを上げることができませんでした。これについてはクラッチのフィーリングの問題があり、自分の感覚とデータでやや違うところがあるので、これから詳しくチェックします。そしてスタートから数周のペースがかなり遅かったです。これはフロントタイヤの温度が上がらず、アンダーステアが強くなってしまったためでした。スタート前のウォームアップを慎重にやりすぎたことで温度が上がり切らなかったと思われますので、今後改善すべき点です。レース後半はペースもよくなり、ラップタイムを見てもマシンはよい感じだと思います。ただ、いろいろなトライをしましたがオーバーテイクが難しいコースで、ポジションを上げることはできませんでした。フューチャーレースはフロントロウからのスタートですが、あまり結果を気にせずに、まずは課題を改善することを目標にして、その先に結果がついてくるものだと考えます」