2026年F1レギュレーションをめぐる議論が激化する中、メルセデスとフェラーリが大幅な変更に反対する姿勢を明確にしている。鈴鹿で露呈したエネルギー管理問題やドライバーからの強い批判、さらにはマックス・フェルスタッペンの離脱示唆といった状況にもかかわらず、現行ルールの根本的な見直しは進まない可能性が高い。
F1内部ではすでに複数の改善案が議論されているが、現実には“動かない力”が働いている。では、なぜ変更は進まないのか。メルセデスとフェラーリが反対スペイン紙の報道によると、メルセデスとフェラーリは今季中の大幅なレギュレーション変更に反対している。検討されているのは、予選に関する限定的な調整にとどまる可能性が高い。現在、メルセデスが優位に立ち、フェラーリがそれに続く構図となっていることが、この姿勢の背景にあるとみられる。ヴォルフとバスールは現状を擁護メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、現在のレース内容に問題はないとの認識を示した。「レースに美しさが欠けていると不満を言う人はいないはずだ。そう思わないか?」「これを好まないのは、保守的で伝統主義的な人々、あるいは過去にとらわれている人たちだけだ」一方で、予選については改善の必要性を認めている。「問題はレースではない。予選だ。この点は4月9日にロンドンで議論する」フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールも、レース自体は成功していると評価した。「全体としてF1にとって良いことだし、選手権にとっても良い」「鈴鹿ではこれまで以上にオーバーテイクがあり、良いショーだった」議論されるも進まない改革舞台裏では、電動と内燃機関の出力配分の変更や、アクティブエアロの制限緩和といった案も検討されている。しかし、上位チームにとって不利になりかねない大幅変更は、現実的には難しい状況だ。F1の構造的問題が浮き彫りに元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、この状況を象徴的だと指摘する。「メルセデスは今の支配的な状況にある以上、何も言わないのは当然だ」「ひとつ確かなのは、FIAが今季のレギュレーションを適切に実装できなかったということだ」一方でアストンマーティンのペドロ・デ・ラ・ロサは、より複雑な視点を示している。「私は新しいF1を支持しているわけではないが、観客の意見も重要だし、ドライバーの気持ちも理解できる」「彼らは限界まで攻めることを愛している。しかし今のF1ではそれができていない」「フェルナンドやランスの様子を見ると、彼らが楽しめていないことが分かる。それが悲しい」ドライバーの不満、技術的課題、そしてチームの利害。2026年F1レギュレーションを巡る問題は、単なるルール論争ではなく、F1という競技の構造そのものを映し出している。Source: GMM