2026年F1シーズンを前に、バーレーンで行われた最初の公式テストから浮かび上がったのは、レギュレーション刷新にもかかわらず勢力図が大きくは変わっていないという現実だった。マクラーレン、メルセデス、レッドブル・レーシング、フェラーリのトップ4が再び主導権を握る可能性が高いと見られている。新シャシー規則、アクティブエアロ、大幅に高まった電動エネルギーの比重、そして予算上限という条件のもとで、11チームすべてが横一線に並ぶはずだった。
しかしテスト初週のデータは、むしろトップチームと中団以下の差が広がっている可能性を示している。ウィリアムズのカルロス・サインツはチームの動画内で次のように語った。「トップチーム、昨年すでに前を走っていた4チームとのギャップは広がっているように見える。あの差を埋めるには、これから数か月、そして数レースにわたって多くの作業が必要になるだろう」ハースF1チームのエステバン・オコンも、フェラーリ、レッドブル、メルセデスが再び支配するのかと問われ、率直に答えた。「違うことを言えればいいんだけどね。でも現時点ではトップ4はかなり固定されているように見える。昨年はトップ10がコンマ3〜4秒以内に収まることもあったが、今はトップ8までがその範囲かもしれない。その後は秒単位の差になる」オコンは、各チームがすでにアップデートを持ち込んでいたことを踏まえ、メルボルンに向けて状況が変わる可能性はあるとも強調している。バーレーンテストのチーム別最速タイムは以下の通りだ。1 シャルル・ルクレール(フェラーリ)- 1分31秒9922 アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)- 1分32秒8033 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)- 1分32秒8614 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)- 1分33秒1095 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)- 1分33秒4216 オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)- 1分33秒4877 ガブリエル・ボルトレト(アウディ)- 1分33秒7558 アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)- 1分34秒1499 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)- 1分34秒34210 バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)- 1分35秒29011 ランス・ストロール(アストンマーティン)- 1分35秒974フェラーリはシャルル・ルクレールの1分31秒992で全体最速を記録。一方、レッドブル・レーシングのフェルスタッペンは1分33秒109をマークしたが、関係者の間ではまだ改善の余地があると見られている。レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、問題は一発の予選タイムだけではないと指摘する。「トップチームのレースシミュレーションを見れば、おおよその燃料搭載量は推測できる。彼らは本当に速い。だが驚きではない。大きなレギュレーション変更があると、トップチームは通常さらにリードを広げ、小規模チームは後退する傾向がある」2025年まで接近戦が実現していた背景には、安定した規則、予算上限、そして下位チームに多くの風洞時間が与えられる空力テスト制限があったとパーメインは説明する。それでもトップチームには構造的優位があるという。「最高の空力担当者は最高のチームで働きたがる。なぜトップ選手がトップクラブを選ぶのか? 人は勝ちたいからだ。このスポーツにいる人間は皆、極めて競争心が強い」さらに歴史的な投資の差も無視できない。「長年、我々は予算上限なしで戦ってきた。トップと最後尾の差は数千万、いや数億単位だった。その資金で築かれたインフラやツールは、今もなお使われている」パーメインは、今後レギュレーションが安定すれば再び差は縮まるとの期待も口にした。「我々が皆見たいのは接近戦だ。1チーム、1メーカー、あるいは1人のドライバーがすべてを支配することを望む者はいない。金曜にサーキットへ来て、日曜に誰が勝つか分からない。そこを目指している」