F1は、2022年にF1エンジン開発の“凍結”を進めると発表。レッドブルは、ホンダのF1エンジンをベースにした独自のエンジンプログラムを進めていくことになる。ホンダのF1撤退によってF1エンジンを失うレッドブルは、2022年からルノーのカスタマーに戻ることを拒否。F1撤退をちらつかせつつ、F1エンジンの開発を凍結してホンダのF1エンジンを継続して使用することを希望した。
F1エンジンの凍結は2023年に計画させていたことだが、F1はレッドブルだけでなく、F1界全体のコスト削減策のためにもそれを1年前倒しすることは理に叶っているとして2022年に導入することをF1コミッションの議題とし、全会一致で可決した。FIAは、F1エンジンの開発凍結が合意されたことは「FIA、F1、チーム間の団結と協力の精神」を反映していると声明で語った。F1は、競争上の長所もしくは短所が2025年に次世代F1エンジンが導入されるまでの3シーズンで固定されないようにするために、F1エンジンの凍結にBoP(Balance of Performance、性能調整)を盛り込むと噂された。しかし、Auto Motor und Sport は、ヒエラルキーをベースとしたメカニズムは「マニュファクチャラーを恥ずかしさから守る」だけであると主張した。FIAの情報筋は、特にF1が2022年にE10燃料に切り替えることを意図しているため、これを「パフォーマンス・セーフティネット」と表現した。「F1エンジンについて我々が知っていることから、我々は2022年までにすべてが非常に狭いパフォーマンス範囲内にあると予想している」とFIAエンジン部門の責任者を務めるジル・シモンは述べた。「今年と来年の2回、エンジンが自然に調整される可能性があることを忘れないでほしい。今日の時点では、パフォーマンスを調整するために外部から介入する必要はないと考えている」
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