F1エンジンの予選モードの禁止は、F1イタリアGPまで延期されることになるようだ。F1スペインGPの週末、FIA(国際自動車連盟)は突然F1エンジンの“予選モード”を禁止するという計画をチームに通達。これは今シーズンの予選でのメルセデスの圧倒的な強さを抑えるの策だと考えられている。
メルセデスは、開幕戦から6戦すべてでポールポジションを獲得。そのうち5戦で優勝している。だが、ルイス・ハミルトンは「明らかに私たちを遅くするためのものだけど、彼らが望む結果を得るとは思わない」と語っている。また、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、予選モードの禁止はむしろレースにおける競争力の向上につながるだろうと余裕をみせている。「予選の数周でパワーユニットが負うダメージを防ぐことができれば、Q3とレースの一部ラップでのダメージは劇的に下がる」とトト・ヴォルフはコメント。「つまり、予選モードでの5周がなくなることで、我々はレースで25周分多くのパフォーマンスが発揮できるようになる。それはパフォーマンス向上になると考えている」しかし、予選モード禁止の動きの背景で新たな動きがある。各エンジンメーカーは、ERSシステムの不正行為が疑われている。Auto Motor Sportは“許可されている163hpよりも多くの電力がMGU-Kを介してシステムに供給”している可能性があり、“「疑わしい場合はマシンで物理的なチェックが行われることになるだろう”と報道。これにより、当初は第7戦F1ベルギーGPで導入とされていたが、まだFIAは技術指令は出しておらず、第8戦F1イタリアGPまで延期されることになるようだ。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も、F1エンジンの“予選モード”禁止は延期される可能性があると語っている。「詳細は検討中で、ホンダもその一部です」と田辺豊治は語った。「我々はレギュレーション、それらがどのように監視されるか、メーカーがどう思うかについて話をしています。実現はできると思いますが、監視は難しいと言った感じでしょうか」「チームとメーカーの意見が一致すれば、ベルギーからになるでしょう。それが達成できなれば、延期される可能性があります」
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