F1チームは、2021年の新レギュレーションについていまだリバティ・メディアとFIAと争っている。予算制限と標準パーツは、レーシングポイントのような小規模チームを支援するように設計されているが、レーシングポイントのチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは“リマ(Lima)”と呼ばれる最新マシンのコンセプトに感心はしていない。
「すべてのマシンが基本的に同じになるだろう」とオトマー・サフナウアーはコメント。「我々は、似たような外観を持ち、F2よりさほど速くないマシンに1億7500万ドルを費やすことになる」「現在書かれているルールでは、マシンは今よりも5~7秒遅くなるだろう」オトマー・サウナウアーのコメントは、先週末のシンガポールでF1のCEOを務めるチェイス・ケアリーとの最新のチーム代表会議の後に出たものだ。今後もさらに多くの会議が予定されている。会議では2021年のルールから標準パーツの多くを削除する提案が議論されている。標準パーツをなくすることで、チームは独自のパーツを設計できることになるが、代わりに図面は他チームも見ることができる“オープンソース”データベースに置くことが議論されている。「私の意見では非常に良いアイデアだと思う」とレーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは Auto Hebdo にコメント。「パワーステアリング、ブレーキ、ホイール、燃料システムなど、共同で開発できる多くのパーツがある」ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、オープンソースというアイデアは、より多くのチームがF1に参入することに役立つと考えている。「10チームよりも12チームの方がいいだろう」とシリル・アビテブールはコメント。「そうすれば、ニコ・ヒュルケンベルグのような良いドライバーは心配する必要がなくなるだろう」2021年のルール確定の最終期限は10月31日に定められているが、アンディ・グリーンは「まだ今後1年は議論することになるだろう」と警告している。