2015年のF1サウンドが大きくなっているとの声が聞かれるが、それは事実ではないとあるスペイン氏の記者が主張している。ヘレステストのコースサイドでテストに立ち会った人々は、V6ターボのエンジン音が昨年よりも大きく聞こえるようになったと述べている。実際に Marcaの記者マルコ・カンセコも、1.6リッターのパワーユニットから生み出されたサウンドが、2015年プレシーズンの初テストで“いくらか改善された”ように感じたと認めている。
だが、マルコ・カンセコは「我々が調べたところ、エンジンのサウンドはよりクリアに聞こえるようになってはいるが、実際の音圧レベルは増加していないことがわかった」と報告。マルコ・カンセコは、実際にヘレスのコースサイドでスマートフォンの測定器を使って記録した数値でこれを証明した。彼は昨年も同じことをしており、このときはフェルナンド・アロンソのフェラーリが102dbの最大値を出していた。「水曜日にその数値を上回った者はいなかった。ただし、音質が前よりもかなりレーシングエンジンらしくなっているのは事実だ」それでも、ストレート脇に立って通り過ぎるマシンから数メートルの場所にいても「イヤープラグは一度も必要なかった」という。「聴覚に異常を来すとされるレベルはおよそ120dbだ。現行のマシンでそれに近づいたものはない」ヘレスで記録された最大値はルノーの100dbで、メルセデスが97db、フェラーリが96db、そして、ホンダは93dbだったと報告した。