初めてのF1グランプリを開催するバクー・シティ・サーキットの縁石に問題が発覚。主催者とFIAは対応に追われている。アゼルバイジャンの首都バクーで開幕したF1ヨーロッパGPのフリー走行1回目では、セッション後半にダニエル・リカルドがターン15でクラッシュして赤旗中断となった以外はタイヤには大きな事故は見られなかった。
しかし、セッション中のタイヤ分析により、各マシンの左リアタイヤの90%にダメージが確認された。バクーの縁石は、シンガポールと同じシステムが使われているが、縁石を止めるボルトが緩んで浮き上がり、タイヤをカットしているという。ピレリは、プラクティス後に全てのタイヤを調査しタイヤ自体に問題はなかったとFIAに報告しているが、ターン16からターン1までに350kph以上に達することで、タイヤのカットが深刻な故障に繋がることを懸念している。結果として、GP2の予選はF1フリー走行2回目の後に延期。FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングがトラックの調査を続け、いくつかの縁石に作業を要請している。