F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選は、赤旗中断が相次ぐ波乱の展開となったが、その混乱を制してポールポジションを獲得したのはマクラーレンのオスカー・ピアストリだった。最終アタックで1分14秒670を記録し、マックス・フェルスタッペンをわずか0.034秒差で抑えて自身今季3度目のポールに輝いた。イモラでのポールポジションは、マクラーレンとしては2005年のキミ・ライコネン以来。若きオーストラリア人ドライバーの躍進とともに、波乱の予選を彩った興味深い記録や統計データを以下にまとめた。
■ ピアストリは今季3回目のポールポジションを獲得し、フェルスタッペンと並んだ。■ マクラーレンがイモラでポールを獲得するのは2005年のキミ・ライコネン以来となる。■ フェルスタッペンはポールに0.034秒届かず、今季初めて2番手スタートとなる。■ ラッセルはイモラで自身最高の予選3番手を記録。過去4戦で3度目の3番手スタートでもある。■ ノリスは予選4位。これにより、直近4戦のうち3戦でトップ3を逃している。ピアストリがポール、一方のマクラーレンのチームメイト、ノリスは4番手スタート■ アロンソは5番手スタート。イモラでは2006年以来の最高位で、アストンマーティンが今季初めてQ3進出を果たした。■ サインツJr.は6番手スタート。ウィリアムズのドライバーが3戦連続でトップ6入りするのは2014年のバルテリ・ボッタス以来。■ アルボンは7番手スタート。これはマイアミと同じ位置で、今季サインツJr.に4戦連続で予選敗北している。■ ストロールは8番手スタートで、イモラでの自己最高位。アストンマーティンはミディアムタイヤでQ3進出を果たした。■ ハジャーは9番手でフィニッシュし、日本GP以来初めてトップハーフからのスタート。■ ガスリーの10位は、直近4戦で3回目のQ3進出となる。■ フェラーリ勢がQ3に進出できなかったのは、F1イモラの歴史上初めてのこと。■ フェラーリ勢が揃ってQ3を逃したのは、2024年カナダGP以来で、ルクレール(11番手)は今季ここまで6対1でハミルトンに予選勝ち越し。ハミルトンは2戦連続で12番手スタート。■ 母国GPとなるアントネッリは13番手に沈み、開幕戦オーストラリア以来となるQ3進出失敗。フェラーリのルクレールとハミルトンはともにQ3進出を逃した■ ガブリエル・ボルトレトは直近2戦連続で自己最高位を記録。マイアミ13位、イモラ14位。■ クラッシュしたものの、コラピントはアルピーヌで今季4度目のQ2進出(出走10戦中)。■ リアム・ローソンは今季の半分以上のレースでQ1敗退。■ ニコ・ヒュルケンベルグの17番手は、キック・ザウバーとして今季ワーストタイ記録。■ オリバー・ベアマンは、ハースとして2021年イモラ以来のチーム予選ワースト記録に並んだ。■ クラッシュした角田裕毅は、今季初のQ1敗退となった。