2020年にF1オランダGPを開催するザントフォールトは、レースまでにコース改修を実施するが、グラベルトラップはそのまま残すことになると語る。ザントフォールトは、F1オランダGPを13年ぶりに開催する歴史的なサーキットだが、現在のグランプリレースのお由権を満たすためにレイアウト調整を含めたいくつかの改修を計画している。
コースの改修は有名なF1サーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケではなく、イタリアのドローモ・サーキット・デザインに委託される。「我々の仕事は、F1に要求される基準に合わせてサーキットを改修することだ」とドローモ・サーキット・デザインにの代表を務めるヤルノ・ザフェリは RaceFans にコメント。「ザントフォールト、FIA、FOM、そして、ドライバーとコースをどのようにベストの状態に整えることができるかについて検討するプロセスに専念している」「改修に関しては、目に見える部分とそうではない部分がある。詳細を詰めていくことが重要だ。一番の目標は、このサーキットを一流のサーキットとして維持することだ。私はザントフォールトの構成や伝統を破すつもりはまったくない」ザントフォールトは、アスファルトのランオフエリアの設置ではなく、グラベルトラップを残すとしている。「グラベルは維持することになる。これはすべての関係者からの要請のひとつだ」「FOMは、それがコースの伝統であるとして要請してきた。サーキットのオーナーもそう依頼してきた。アスファルトが不要だという考えであるのあれば、我々は喜んで代わりにグラベルを設置する」ヤルノ・ザフェリは、ザントフォールトのグラベルの多くはバリアに向かって上方に傾斜しており、F1マシンがコースオフした際にはおのずとスピードを落とすようになっていると語る。「11月に改修を始める。3月までに作業を終える計画だ。コース上やすべての場所においてやるべき必要があることを実施する時間は十分にある。期日については心配していないが、天気だけが懸念事項だ」