2024年最後の公式テストとなるF1アブダビテストが12月10日(火)に最終戦F1アブダビGPの舞台となったヤス・マリーナ・サーキットで開催される。角田裕毅はレッドブル・RBを走らせる。2024年のF1世界選手権の最終戦の余韻も覚めぬまま、F1チームはヤス・マリーナ・サーキットに残ってポストシーズンテストを実施する。テストは現地時間の午前9時(日本時間14時)から午後6時(日本時間23時)まで行われる。
各F1チームは2台の車を走らせる。1台は、有効なスーパーライセンスを持つ者が運転するピレリのタイヤテスト、もう1台はグランプリの出走回数が2回以下のヤングドライバーが走らせる。ルーキードライバーは、グランプリで選択されたものと同じ2024年のコンパウンドを使用し、C3が2セット、C4が4セット、C5が2セットの計8セットのタイヤが支給される。その他のドライバーは、ピレリの2025年タイヤを使用する。ただし、C1はトラックに適していないため、例外となり、C2が1セット、C3とC4がそれぞれ3セット、C5が2セット、C6が1セットの計10セットが支給される。C6は2025年のラインナップに追加された新しいウルトラソフトコンパウンドである。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、エステバン・オコン(ハース)といった新しい環境に移るドライバーは、冬の間、新しいチームについてある程度理解を深め、シートに慣れるための手続きを済ませておくことで、慣れないマシンに快適に座ることができる。トラックタイムは限られているが、ドライバーにとってはマシンの特性について初期の印象を得る機会となり、チームにとっては新加入ドライバーのアプローチを理解する機会となる。これは、来季のマシンに最終調整が施される前に、お互いにとって有益なことである。残念ながら、ルイス・ハミルトンのフェラーリデビューは契約の関係で実現しない。また、来季F1デビューを控えるドライバーにとっては、このテストが重要な慣らし運転のプロセスとなる。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とガブリエル・ボルトレト(ザウバー)は、2025年のメルボルンでのシーズン開幕戦でF1レースデビューを果たす予定であるため、彼らにとって、プレッシャーのかかる本番前の現行F1マシンに慣れるチャンスは、このアブダビテストが数少ない機会となる。今回のアブダビテストでの注目は、角田裕毅がレッドブル・レーシングに参加してRB20をドライブすることだろう。セルジオ・ペレスの来季の去就が不透明であり、角田裕毅は後任候補のひとりに数えられている。今回のテストが選考に影響を与えるかは微妙だが、シーズンを通して“レッドブル昇格にふさわしい”との評価を受け続けてきたパフォーマンスを示してほしい。また、角田裕毅の他にも2人の日本人ドライバーが参加。岩佐歩夢はRB、そして、平川亮がハースF1チームのルーキー枠で出走する。平川はマクラーレンの育成プログラムに参加しているが、今年からハースはトヨタと技術提携を結んでおり、おそらく平川はマクラーレンからハースのプログラムに移籍することになるのかもしれない。その他、アルピーヌのリザーブドライバーに就任したポール・アロン、アストンマーティンの育成プログラムに参加したジャック・クロフォードが公式テストで初走行を行う。2024年 F1アブダビポストシーズンテスト 参加ドライバー チームピレリテストヤングドライバーアルピーヌジャック・ドゥーハンポール・アロン アストンマーティンランス・ストロールフェルペ・ドルゴビッチジャック・クロフォード フェラーリシャルル・ルクレールアントニオ・フォコアーサー・ルクレール ハースエステバン・オコン平川亮 マクラーレンオスカー・ピアストリパトリシオ・オワード メルセデスジョージ・ラッセルアントニオ・キミ・アントネッリ RBリアム・ローソン岩佐歩夢 レッドブル角田裕毅アイザック・ハジャー ザウバーニコ・ヒュルケンベルグガブリエル・ボルトレト ウィリアムズカルロス・サインツJr.ルーク・ブラウニング
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