2020年のF1世界選手権 第12戦 F1ポルトガルGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。初開催となったF1ポルトガルGPの記念すべきポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手のバルテリ・ボッタスとともにミディアムでQ3を走るという珍しい展開となった。3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップから0.252秒差と奮闘した。
1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「今日が僕がどれくらい大変だったか伝えられないと思う。僕たちには素晴らしいマシンがあるけど、ラップをまとめるためには気が狂ったようにドライブしなければならないし、今週末ここでのバルテリはとにかく本当に速かったからね! 追加のタイムを稼ぐために必死だった。チームは僕たちといいコミュニケーションを取っていたし、最終的にどうするかの選択肢を僕たちに与えてくれた。僕はバルテリのタイムを破るために3ラップすることを選び、バルテリは1ラップを選んだ。チャンスかもしれないと思っていたし、うまくいった。最終ラップではどんどん良くなっていった。ハードコアなサーキットだ。空しか見えないし、どこに向かっているのか分からない場所もある。例えばブレーキングポイントの目印がなかったりね。これまで経験してきた中で最もチャレンジングなサーキットの1つだ。特にこの新しい路面はタイヤのスイッチを入れて両方のアクスルを機能させるのが難しい。今週末のチームの仕事ぶりと今日ここに来ることができたファンには心から感謝している。コースで彼らのフラッグを見ることができて本当にうれしい」2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「最後の走行までは力強いセッションだった。Q2からのフィーリングに基づいて、僕たちは最後の走行をミディアムで走るという決断をした。あとはマシンの燃料を1ラップ分にするか3回ラップ分にするかの問題だった。常にそれはバランスだ。1ラップでは燃料重量は減るけど、タイヤのウォームアップに問題が生じる可能性がある。でも、Q2でうまくいっていたので1ラップでいくことにした。今週末はクリーンなラップを得るのは難しかったし、最後の走行は自分としてはまずまずだったけど、完璧ではなかった。そこがこのようなトラックと路面の挑戦だ。週末の大部分でトップタイムだったので、ポールを獲れなかったことにはもちろんがっかりしているけど、明日は2番手から勝利のために戦うつもりだ」3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「予選の結果には満足している。Q3ではいいタイムが出せたし、3番手はいいスターティングポジションだと思う。コースは新しく舗装されていて、最適なタイヤを選ぶのが難しかった。どこのチームも同じだと思うけど、トライ&エラーで調整をした。メルセデスのすぐ後ろで走れているので、明日はチャンスがあると思う。スタートが重要になると思います。僕はソフトタイヤでまわりの他のマシンはミディアムタイヤだけど、タイヤがどう作用するかは誰にも分からないと思う。決勝では自分たちのやり方でプッシュする。タイヤに関して予測不能な部分が、レースを面白くするかもしれない。風や雨があると、さらにレースの展開は分からなくなるけど、どんなコンディションでも、いい位置についてメルセデスといい勝負をしたい」4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「ラップにとても満足しているし、今日はマシンからすべてを出し切ることができたと思う。素晴らしい仕事をしてくれたマラネロと現場のチーム全体を祝福したい。ここで導入した最新のアップデートもマシンにパフォーマンスを追加しているし、ここ数戦の予選セッションは僕たちが正しい方向に向かっていることを示していると思う。すでに昨日の段階で土曜日むけて良いフィーリングを持っていたけど、まだレースまでに調査すべきことは色々とある。でも、ミディアムタイヤでQ2を突破できたことにはとても満足している。レースのスタートに理想的なタイヤだと確信しているからね。ドイツではソフトタイヤで低い気温に悩まされたけど、ここはそれほど寒くないし、僕たちにはミディアムがある。良いスタートを切る必要があるし、それができれば、力強い結果を争うことができると思う」5番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)「今日はマシンを最大限に活用できたし、5番手は僕たちが確保できる最高の結果だったと思う。チームにとっても本当に功績だと思う。僕たちは金曜日に最適なセットアップを見つけることに苦労していたし、午前中にマシンを真逆なものに変えたことでパッケージはかなり改善したからね。いかに難しいコンディションだったことは見ていても本当にわかったと思う。風がかなり強くなって、トラックが遅くなったことで、Q3はQ3よりも遅かった。最終セクターのタイムでもそれがわかる。タイヤに熱を入れることが難しかったし、挑戦だった。それにタイヤをオーバーヒートさせないことも重要だった。適切に熱を入れるのに数周かかるときもあった。全てのラップで運転は異なっていたけど、Q1とQ2では良いリズムを掴めたし、それをQ3に持ち込むことができた。メルセデスとレッドブルがかなり前にいるのは明らかだけど、その後ろは本当に接戦だし、僕たちはその戦いのなかにいる。僕たちは5番手のグリッドのクリーンな側からスタートするので、明日は良いスタートを切ることができれば、勝負できる部分はたくさんあると思うし、多くのポイントを獲得できる可能性がある」6番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「もっと上のポジションでフィニッシュできればよかったけど、それでも6番グリッドはまずまずだと思う。自分の走りにはそれなりに満足しているけど、新たに舗装された路面や風の影響で少し通常とは違うコンディションだったので、タイヤ選択が非常に難しい状態だった。Q3では他のライバルとは少し違った戦略を取り、1回目をミディアムタイヤでアタックしたけど、もう一度アタックできていればもっとタイムは上がったと思っている。最後のアタックにはソフトタイヤを選択したけど、ミディアムタイヤと比較してパフォーマンスの出し方が全く異なりドライビングスタイルを変える必要があったので、多少走りのリズムに影響した部分があった。明日の天気予報は雨混じりになるようなので、いろいろなことが起こりうると思う。1コーナーまでの距離は長いし、ここではまだどのマシンもきちんとしたロングランを行っていないの...
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