2021年のF1ドライバー移籍に関する噂“シリーシーズン”は大きな動きをみせている。まだ2戦しか終了していないが、本来なら第10戦を終えていた時期であり、主要F1チームのシートは固まりつつある。2020年のF1世界選手権は新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るったことによって開幕10戦がキャンセル。今月、オーストリアの2連戦でようやくシーズン開幕を迎えた。
だが、2021年のF1ドライバー移籍市場は開幕前から大きな動きをみせた。フェラーリF1がセバスチャン・ベッテルの今シーズン限りの放出を決定。後任として2021年から現マクラーレンF1のカルロス・サインツを獲得したことを発表。それをきっかけに玉突き移籍が起こった。マクラーレンF1のカルロス・サインツの抜けたシートには、現ルノーF1のダニエル・リカルドの移籍が決定。そして、ルノーF1の空席には2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが復帰することが決定。その時点で今季ドライバーの1人がグリッドから追い出されることが決まった。また、7月16日(木)にはウィリアムズF1が2021年もジョージ・ラッセル&ニコラス・ラティフィのコンビを続投することを発表。現時点で、ウィリアムズに加え、フェラーリ、マクラーレン、ルノー、そして、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンの来季のチーム残留が決定している。王者メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの続投が濃厚。育成ドライバーのジョージ・ラッセルのウィリアムズF1残留が確定したことでその可能性はさらに高まった。最大の注目はセバスチャン・ベッテルの去就だ。メルセデスと古巣レッドブルが獲得を否定するなか、4回のF1ワールドチャンピオンであるベッテルはF1継続の意欲をみせており、来季からアストンマーティンF1にブランドを変更し、今季トップ3チームに食い込むパフォーマンスを見せているレーシング・ポイントF1への移籍が噂されている。レーシング・ポイントF1は、セルジオ・ペレスとランス・ストロールが2021年の契約を有しているが、特にペレスに関しては契約に終了条項が盛り込まれているとされており、シート喪失が噂されている。その場合、アルファロメオとハースF1が移籍先として噂されている。両チームともドライバーとの契約は2020年末となっている。特にアルファロメオF1のキミ・ライコネンに関しては今シーズン限りのF1引退が囁かれている。ただ、ハースF1については、そもそも2021年までチームが存続するかどうかも不明な状況となっている。新しいコンコルド協定にサインしていないため、2021年が撤退のひとつのタイミングだと考えられている。レッドブル・ホンダの残り1席とアルファタウリ・ホンダの2つのシートについては、レッドブルの契約ドライバーが座ることは間違ないだろう。レッドブル・ホンダF1に関しては、現在ドライバーを務めるアレクサンダー・アルボンが濃厚であり、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトが控えている。また、レッドブルのジュニアドライバーで現在F2に参戦している角田裕毅がスーパーライセンスポイントを満たすことができれば、ホンダF1からの後押しを受けてF1デビューを果たす可能性も期待されている。メルセデスF1- TBA(ルイス・ハミルトン)- TBA(バルテリ・ボッタス)フェラーリ(確定)- シャルル・ルクレール- カルロス・サインツレッドブル- マックス・フェルスタッペン(確定)- TBA(アレクサンダー・アルボン)ルノー(確定)- フェルナンド・アロンソ- エステバン・オコンマクラーレン(確定)- ダニエル・リカルド- ランド・ノリスアルファタウリ・ホンダ- TBA(ピエール・ガスリー)- TBA(ダニール・クビアト)アストンマーティンF1(現レーシング・ポイント)- (セルジオ・ペレス)- (ランス・ストロール)アルファロメオ- TBA- TBAハース- TBA- TBAウィリアムズ(確定)- ジョージ・ラッセル- ニコラス・ラティフィ
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