2019年の“シリーシーズン”と呼ばれるF1ドライバーの移籍市場も残り4シートとなった。10月12日(金)、ウィリアムズは2019年のF1ドライバーとしてメルセデスのジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルを起用することを発表。マクラーレンでのF1デビューが決定しているランド・ノリス、ザウバーのアントニオ・ジョビナッツィに加え、2019年にもうひとりの新顔が加わることになった。
これで2019年に発表されていないシートは、フォースインディアの2つ、ウィリアムズの1つ、トロロッソ・ホンダの1つと4シートとなった。フォースインディアはランス・ストロールとセルジオ・ペレスが2019年のドライバーを務めることは確実だと考えられており、事実上、残りのシートは2つとなった。今シーズンのドライバーのうち、すでにフェルナンド・アロンソは来季のF1には参戦しなことが確定。ザウバーのシートを喪失したマーカス・エリクソンはザウバーでサードドライバーを務めることが決定している。ストフェル・バンドーン、エステバン・オコンは来季のシート獲得は難しいと考えられており、バンドーンはフォーミュラEに転向、オコンはメルセデス系のチームのリザーブドライバーとして2020年のF1復帰を目指すと考えられている。メルセデス(確定)メルセデスはルイス・ハミルトンとの2020年までの契約延長とバルテリ・ボッタスの2019年の残留を発表。ボッタスも2020年の残留についてのオプション契約を有しており、2021年のF1レギュレーションの変更まで大きな動きはないかもしれない。フェラーリ(確定)フェラーリは、セバスチャン・ベッテルと2020年まで契約を結んでいる。チームメイトに関しては、シャルル・ルクレールを起用。フェラーリの歴史のなかで若手ドライバーを起用するのは異例ともいえる。レッドブル(確定)レッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが2020年まで契約を結んでいる。また、トロロッソ・ホンダからピエール・ガスリーの昇格が決定している。ルノー(確定)ダニエル・リカルドの電撃移籍とともにニコ・ヒュルケンベルグの残留も正式に発表された。来季はその布陣でトップ3入りを目指す。マクラーレン(確定)フェルナンド・アロンソの後任にカルロス・サインツ、ストフェル・バンドーンの後任にランド・ノリスが決定。ドライバーラインナップを一新して2019年シーズンを戦う。ザウバー(確定)キミ・ライコネンがフェラーリから移籍、チームメイトにはフェラーリの契約ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィを起用することが決定した。マーカス・エリクソンはサードドライバーとしてチームに残ることが決定している。ハース (確定)ハースは、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの続投が決定。マグヌッセンに関しては2020年までの2年契約であることが明らかになっている。フォース・インディアローレンス・ストロール率いるコンソーシアムの買収により、2019年の移籍市場の主役に躍り出たのがフォースインディア。セルジオ・ペレスは残留が濃厚とされており、ランス・ストロールが移籍した場合、エステバン・オコンがシートを失うことになる。ウィリアムズジョージ・ラッセルの起用が決定。チームはローレンス・ストロールのフォース・インディアへの出資によって、ランス・ストロールと財源を失うことになるとされている。もう1つのシートはチームに財源をもたらしているセルゲイ・シロトキン、リザーブドライバーを務めるロバート・クビサ、そして、ロシアの豊富な資金をもつF2ドライバーのアルテム・マルケロフ、F3ドライバーのニキータ・マゼピンが挙げられている。トロロッソ・ホンダピエール・ガスリーの後任としてダニール・クビアトの復帰が決定。ブレンドン・ハートレーは期待された成績を残せておらず、来季が不確定となっている。メルセデスとの契約を解消したパスカル・ウェーレイン、F2ドライバーのアレクサンダー・アルボン、育成ドライバーのダニエル・ティクトゥムなどが候補に挙げられている。
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