シャルル・ルクレール(フェラーリF1)は、2025年F1ラスベガスGP予選を9番手で終え、ウェットコンディションの中でマシンの“予測不能さ”に苦しんだ一日を振り返った。路面が刻々と変化する難しいセッションとなり、フェラーリF1勢は全体的に苦戦。ルクレールは自身のマシンが特にウェットでグリップを失いやすいことを強調し、その問題がチーム加入当初から続いていると説明した。
「加入して以来ずっとこうだ」──ルクレールの苦悩ルクレールは予選後、マシンの特性に対する複雑な心境を隠さなかった。「残念ながら、今日だけの問題ではない。チームに加入してからずっと、こうしたコンディションでグリップを見つけるのに大きく苦しんでいる」「本当に悔しい。ジュニア時代はこれが僕の一番の強みだったのに、今は何かを間違えているとしか思えない。マシンを徹底的に見直してきたけど、理由は分からないままだ」「ルイスやカルロスのように他チーム出身のドライバーも同じことを言っている。僕たちのマシンはこうした状況でグリップを見つけるのが本当に難しくて、しかもすごく予測不能。それがミスにつながってしまう」「理解したと思っても次のセッションで裏切られる」ルクレールはウェット時のフェラーリF1の反応が一貫しないことが、改善をさらに難しくしていると語った。「もちろん僕たちは努力しているし、できることは全部試してきた。でも理由が分からないままなんだ」「こういうコンディションになると厳しい走行になるだろうと思うか? できるだけフラットな気持ちでクルマに乗るようにしている。でも、何か理解できたと思っても、次のセッションではまったく違う挙動になる。そういう意味では明るい状況ではない」フェラーリF1は苦戦。ハミルトンはQ1最下位この日はチーム全体が厳しく、ルイス・ハミルトンがQ1最下位で敗退するなど、フェラーリF1にとっては非常に悩ましい予選となった。ルクレールはマシンのグリップ不足と不安定さを改めて強調しつつ、改善に向けた取り組みを続ける姿勢を示している。