シャルル・ルクレールは、イタリアメディアが報じた「フェラーリからの離脱を検討中」との噂を真っ向から否定。さらに、フレデリック・バスールのチーム代表としての立場が危ういという報道についても、根拠がないと一蹴した。イタリア紙『Corriere della Sera』は、ルクレールがフェラーリの進歩に不満を抱いており、チーム離脱を模索していると報道。一方『Gazzetta dello Sport』は、パフォーマンスが改善しなければバスールの地位が危うい可能性があると主張していた。
ルクレールの反応は明確だった。「本当に驚いている。どこから出てきた話なのかまったく分からない」とシャルル・ルクレールは語り、RacingNews365を含むメディアの取材にこう答えた。「だから無視するのが一番だと思っているし、ここ最近のレースでそんなことを言った覚えは一切ない。むしろ僕は、どれだけこのチームを愛していて、フェラーリを再びトップに戻したいと思っているかを繰り返し言ってきたから、こういう話が出てくるのは本当に驚きだ」「僕たち3人――フレッド(バスール)、ルイス(ハミルトン)、僕――には共通のビジョンがある。フェラーリを再び勝てるチームにするというビジョンだ。そしてそのために、全員で努力してきたし、これが僕たちの計画なんだ。僕たちはこの計画に忠実であり続けるつもりだ」「僕たちはすでに自分たち自身にかなりのプレッシャーをかけている。そんな中で、こうした噂が出ることはもちろん気持ちのいいことじゃないけど、フェラーリで働いていればプレッシャーは常に付き物だよ」「2位では不十分だということは、チーム全員が理解している。だから外部からのプレッシャーが、僕たちの内側にあるプレッシャーに影響を与えることはないと思う」「チームは、今の結果が十分でないことをよく分かっているし、フェラーリは勝たなければならないという自覚がある。そのために、全力を尽くしているところだ」「今はマクラーレンの方が強い。でも、それにどう応えるかは僕たち次第なんだ。周囲の雑音は無視して、今は集中するしかない」「もちろん噂が多い時期もあるし、質問の大半がそういった話題に集中することもある。心地よくはないけれど、それも理解しているし、これがフェラーリの常だし、昔からずっとそうだった。だから対処しなければならない。でも、それによって僕たちのやるべきことが変わることはないよ」