カルロス・サインツJr.は、2024年F1シンガポールGPの決勝を7位でフィニッシュ。オープニングラップのフランコ・コラピント(ウィリアムズ)の“バンザイムーブ”に苦言を呈した。シンガポールグランプリの週末は、カルロス・サインツJr.にとって、予選Q3でクラッシュしてしまったことで暗転した。10番グリッドからスタートしたサインツは、フランコ・コラピントがターン1で素晴らしい進入を見せ、エイペックスで車を止めたことで2つ順位を下げ、その過程でセルジオ・ペレスにも抜かれてしまった。
フェラーリのドライバーは、コラピントの動きに感銘を受けなかった。「汚い側からスタートしたので、実際にはまずまずのスタートを切ることができた。でもターン1に入るところで、ウィリアムズ(コラピント)がバンザイ・ムーブをしていたと思う」とサインツは語った。「そして、選手権で戦うためには当然、回避行動を取らなければならず、そうでなければおそらくウィリアムズと激しく接触していただろう」サインツとフェラーリは、14周目にピットインしてミディアムタイヤをハードコンパウンドに交換し、1ストップ戦略でレースを走りきるというリスクの高い戦略を選択した。これが功を奏し、サインツは大規模なアンダーカットを敢行し、7位入賞を果たした。終盤には同じスペイン人のフェルナンド・アロンソを抑えきった。「そこから、僕たちは明らかにミッドフィールドのさらに後ろ[P12]にいたし、ミッドフィールドのバトルから抜け出すために、早めにピットインするという大胆なアグレッシブ戦略を取った。そして、ミッドフィールド全体から抜け出すことができた。そして、最後までハードタイヤで走ったが、それがうまくいった」「実際、かなりいい仕事をして、多くの車を追い抜くことと最後までタイヤを管理することのバランスを見つけることができた」「決して簡単な仕事ではなかったが、まずまずの仕事をできたと思う。スタート後かなり後方にいて回避行動を取らなければならなかったが、なんとか7位に入ることができた。」サインツはさらにレースについて語り、フェラーリが今年タイヤを最適な状態に持っていくことがいかに難しいか、特に夏休み明けについて強調した。「スタートで少し妥協したが、その後は良いオーバーテイクがいくつかあり、必要なときには良いペースもあった。少なくとも上位に入ることはできた。そうでなければ、チェコに起こったことと同じようなことが我々にも起こっていただろう」「今年も引き続き、タイヤがパフォーマンスを発揮できるウインドウがとtめお狭いという傾向が続いていると思。昨年は、我々が望むときにいつでもタイヤが機能していたと思う。今年は、タイヤを適切なタイミングで投入できるかどうかの境目が非常に微妙なようだ」「だから、その点を解明しようとしているところだ」F1はテキサス州オースティンでのアメリカGPを前に4週間の休みを迎えるが、サインツはシーズン最後の6レースに向けて期待を口にした。フェラーリはバクーとシンガポールで非常に強かったが、サインツは両イベントで2回の表彰台獲得のチャンスがあったことを認識している。「全体的に見て、ここ数戦はチャンスを無駄にしてしまったと思う。この2回の週末の出来には満足していない」「同時に、次のコーナーに何があるかなんて誰にもわからない。オースティン、メキシコ、ラスベガス、そしてこれらのトラックで、自分たちのパフォーマンスに驚かされるかもしれない」「この長い1年にはまだ6レースが残っている。楽観的であり続けたいが、自分の弱点を克服し、ターン1や予選に臨む際に、もう少し自信を持てるように努力するつもりだ。なぜなら、ここ数週間の週末は明らかにベストなプローチではなかったからだ」