カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)は、2023年F1第16戦シンガポールGP初日のフリー走行をトップタイムで終えた。サインツは2週間前にモンツァで行われた前戦でポールポジションを獲得。しかし、フェラーリは、ストレートが短く、低速コーナーが多い、まったく異なるマリーナ・ベイのトラックでこれほどの競争力を発揮できるとは思っていなかったようだ。
だが、サインツは、シンガポール市街地コースが過去にサプライズな結果をもたらしてきたと指摘した。「常にオープンマインドでシンガポールに到着する必要があると思う」とチームメイトを0.018秒上回るトップタイムをマークしたサインツは語った。「このトラックは非常に特殊なトラックなので、過去には奇妙なパフォーマンスの変動を見たことがある」「今のところ、僕たちのクルマに合っているように見えるし、FP1での走り出しからうまくいっている。だからいい感じだ。でも、トラックは明日に向けて大きく変化すると思うし、グリップがかなり上がるだろうから、誰が明日にむけて完璧なセットアップを見つけるかが重要になってくる」レッドブルは今季最も競争力のない金曜日を過ごし、サインツのペースからコンマ7秒差で周回を重ねた。しかし、サインツはレッドブルが苦戦しているとは「思っていない」と語る。「ロングランを見れば、すでに彼らは最強のマシンに見える。だから、1周のペースさえ解決すれば、彼らはポールポジション争いに加わってくるだろう」「僕たちもその戦いに加わることができることを願っている。でも、アストン、マクラーレン、メルセデスもその争いに加わるはずだ。だから、明日はエキサイティングな1日になると思うし、ベストを尽くせることを願っている」