マクラーレンに加入したカルロス・サインツは、育ててくれたレッドブルには感謝しているものの、マクラーレンに完全移籍して複数年契約を獲得した今、F1キャリアを自分でコントロールしていけることを嬉しく思っていると語る。2010年にレッドブルのジュニアプログラムに加入したカルロス・サインツは、2015年にトロロッソでF1キャリアをスタート。2017年シーズン後半にルノーにローン移籍し、昨年も優れたパフォーマンスを見せたが、レッドブルからダニエル・リカルドが移籍したことでルノーのシートを維持できなかった。
一時はダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングのドライバーになると考えられたが、チームはピエール・ガスリーを抜擢。カルロス・サインツはF1キャリアに終止符を打ったフェルナンド・アロンソの後任としてマクラーレンに加入。ルーキーのランド・ノリスとチームを組む。レッドブルと契約していたときは1年毎の契約だったが、今回の移籍は完全移籍の複数年契約となり、今季からカルロス・サインツのヘルメットからレッドブルのロゴは消えることになる。カルロス・サインツは、自分の運命を自分で決めていける立場になったことを嬉しく思っていると語る。「レッドブルには本当に感謝している。レッドブルがいなければ、僕はマクラーレンのドライバーとして今日ここに座っていることはなかっただろう。だから、彼らが僕にしてくれた全てに本当に感謝しなければならない」とカルロス・サインツはコメント。「でも、今はこれで僕のキャリアの新しいチャプターが開けたのも事実だ。ある意味、自分自身で進み方を管理することができるし、僕は自立している」「この自立はマクラーレンとの2年契約とともにやってきた。本当に望んでいたことだし、チームとの初めての2年契約だ。そのチームがマクラーレンであることはさらに良いことだ!」「楽しみにいしている。新しいカルロスになるし、人生のこの新しいチャプターを本当に楽しみにしている」マクラーレンは、ルノーとの新たなエンジンパートナーシップを開始した2018年をコンストラクターズ選手権6位でフィニッシュ。2019年はF1でトップに戻るための努力を続けていく。チームは元ポルシェのLMP1チームの代表を務めたアンドレアス・ザイドルと契約。さらに元トロロッソのテクニカルディレクターを務めたジェームス・キーが加入する。しかし、カルロス・サインツは、マクラーレンの短期的な将来について“過度に興奮しない”よう忠告。F1での勢力図を上げていくために新しいチームで“少しずつ”仕事をしていかなければならないと付け加えた。