レッドブルの育成ドライバーでフォーミュラ・ルノー3.5のチャンピオンを獲得したカルロス・サインツJr.だが、自分の将来に関してレッドブルがどのような判断を下すかについて「辛抱強く待つしかない」と語った。昨年からトロ・ロッソでのF1デビューが噂されたカルロス・サインツJr.だが、2014年にはGP3から飛び級でF1に昇格したダニール・クビアト、さらに2015年はF3でしかシングルシーターレースを経験していない17歳のマックス・フェルスタッペンにシートを奪われるカタチになっている。
だが、F1日本GPでセバスチャン・ベッテルが今季限りでレッドブルから離脱する決定し、レッドブルはベッテルの後任としてダニール・クビアトを昇格させることを発表。トロ・ロッソに空席ができたことにより、カルロス・サインツJr.に再びチャンスが到来したかのように見えた。だが、トロロッソのチーム代表フランツ・トスト、さらにはレッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、17歳でF1デビューを飾るマックス・フェルスタッペンと組ませるには、経験のあるジャン・エリック・ベルニュのほうがふさわしいかもしれないと示唆。カルロス・サインツJr.のF1デビューはまたも暗雲が立ち込めている。レッドブルのジュニアドライバーとして初めてフォーミュラ・ルノー3.5のタイトルを獲得したカルロス・サインツJr.だが、レース前、2015年にトロ・ロッソからF1デビューのチャンスを逃すことになれば、さらに大きな失望感に襲われるのではないかと質問を受けていた。カルロス・サインツJr.は「みんながすでにトロロッソのシートを確保したも同然だと言っていたときから、僕はあまり期待をし過ぎないようにしていた」とコメント。「僕は、みんなに自分は他のドライバーたちと同じようにレッドブルのドライバーだと話していた。レッドブルでは何が起こるかなんて誰にもわからないからね」「論理的に、これまでの評価や数値、そして戦績を考えれば、僕だろうね。でも、F1では常にそれで物事が進むとは限らないこともわかっている」「今は忍耐が必要だ。いろんなことが短期間で変わることもあるからね」