2025年F1 カナダGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。6月13日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリのフリープラクティス1が行われた。トップタイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手にはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、3番手にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は11番手だった。
フェルスタッペンが混乱のFP1を制すマックス・フェルスタッペン(レッドブルF1)が1分13秒193でトップタイムを記録。昨年のポールタイムより約1秒遅いが、難コンディションの中では堅実な立ち上がりとなった。終盤にはハミルトンとのニアミスもあり、芝生にタイヤを落として避ける場面が見られた。ルクレール、赤旗の原因にシャルル・ルクレール(フェラーリ)は一時トップに立つも、その直後にスピン。マシンがコース上で停止し、FP1最初の赤旗中断を引き起こした。幸いバリアとの接触はなかったが、セッション再開後は走行できず、チームにとって痛い形でのデータ不足となった。ウィリアムズが2番手・3番手の好発進マックス・フェルスタッペンに続き、アレクサンダー・アルボンが2番手、カルロス・サインツJr.が3番手と、ウィリアムズF1が揃ってトップ3入りを果たした。スペインGPでは低調だったが、チームは「カナダでは上位争いが可能」と見ており、実際に好調な立ち上がりを見せている。チーム代表のジェームス・ボウルズも「2台ともにトップ10入りは現実的」とコメントしており、アップグレードこそ投入していないものの、モントリオールの特性とC6タイヤの特性がマシンにフィットしているとみられる。マクラーレンはアップデート評価に集中ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは13番手・15番手と控えめな順位に終わったが、主な目的はアップデートパーツの評価。ノリスはフロービズ塗料を使用し、空力データ収集を優先。チームは「タイムは追っていない」とし、FP2以降の巻き返しが見込まれる。各車ミス続出、ターン10が鬼門にグリップ不足に苦しむドライバーが続出し、ターン10ではハミルトン、ラッセル、ノリスらがコースオフ。ハミルトンはスピンも喫しており、終盤にはウォール・オブ・チャンピオンズをかすめたニコ・ヒュルケンベルグもヒヤリとさせた。C6タイヤに苦戦、作動域とオーバーヒートが課題今回投入された最も柔らかいコンパウンド「C6」は、作動温度域が狭く、少しのオーバープッシュで簡単にオーバーヒートする特性があり、各チームが扱いに苦戦。予選や決勝での運用に向けて、FP2以降での理解が重要となる。2025年F1 カナダGP フリー走行1回目 結果・タイムシートPosNoドライバーチームタイムGAPLAP11マックス・フェルスタッペンレッドブル1分13秒193 28223アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分13秒2320.03928330カルロス・サインツJr.ウィリアムズ1分13秒2750.08231463ジョージ・ラッセルメルセデス1分13秒5350.34229544ルイス・ハミルトンフェラーリ1分13秒6200.4273066アイザック・ハジャーレーシングブルズ1分13秒6310.43831755リアム・ローソンレーシングブルズ1分13秒6510.45830810ピエール・ガスリーアルピーヌ1分13秒7370.54430916シャルル・ルクレールフェラーリ1分13秒8170.624291022角田裕毅レッドブル1分13秒8850.69291114フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分13秒9270.73427124ランド・ノリスマクラーレン1分13秒9720.779251312アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1分14秒0020.809301481オスカー・ピアストリマクラーレン1分14秒1981.005281518ランス・ストロールアストンマーティン1分14秒2031.010251698ガブリエル・ボルトレトザウバー1分14秒3241.131301787オリバー・ベアマンハース1分14秒5201.327301831エステバン・オコンハース1分14秒6051.412231943フランコ・コラピントアルピーヌ1分14秒6451.452292027ニコ・ヒュルケンベルグザウバー1分14秒8211.62828