2024年F1第9戦カナダGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というレンジで最も軟らかいコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
再舗装された路面では、タイヤにグレイニングが見られたため、2ストップ戦略が主流になるとピレリは考えている。スタートタイヤはミディアムになると予想され、ミディアム‐ハード‐ハード、もしくはミディアム‐ハード‐ミディアムとソフトの使用はないと考えられている。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)「予選は最初から最後まで非常に接戦となり、タイムも信じられないくらい僅差だった。これは最速の2人のドライバーがまったく同じタイムを記録したことや、トップ10に6つの異なるチームのドライバーが名を連ねたことからも明らかだ。これまでのところ、週末は天候の変化の影響を受けており、明日もそうなるだろう。今日の走行はすべてドライコンディションで行われたが、各チームはフリープラクティス3回目でのみロングランを実施できたため、得られたデータはごく限られている。予想通り、昨年から全面的に舗装し直されたトラックは、まだ非常に滑りやすく、そのため、非常に顕著な進化が見られた。また、これは特にミディアムタイヤで顕著なグレイニングの形成につながった。したがって、ドライコンディションでのレースとなった場合、最も効果的な戦略は2ストップ戦略である可能性が高い。ハードタイヤを2セット使用するという戦略が主流となり、7チームすべてが各ドライバー用に2セットのハードタイヤを用意している理由もそこにある。ミディアムとハードの組み合わせによるワンストップ戦略は、理論上は可能だが、非常に限界がある。誰かがこのことを念頭に置いてレースをスタートさせ、2ストップに切り替える柔軟性を維持するということは不可能ではない」
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