キャデラックF1は、2026年F1第4戦マイアミGPでチームとして初めての母国グランプリを迎える。F1の新規参入チームとして2026年に参戦を開始したキャデラックは、開幕から信頼性面で一定の成果を示しながら、次の段階として中団勢との差を詰めることを目指している。1978年F1ワールドチャンピオンであり、キャデラックのプロジェクトにも関わるマリオ・アンドレッティは、この取り組みを「何か大きなものの始まり」と表現した。
新規チームが長年F1に参戦してきた強豪を相手に戦う難しさを認めつつ、キャデラックには長期的な覚悟と必要な要素がそろっていると強調している。キャデラックF1の船出を象徴するマイアミGPマリオ・アンドレッティは、キャデラックについて「これは何か大きなものの始まりだ」と語った。アメリカ人としてF1ワールドチャンピオンに輝いた数少ない存在であるアンドレッティは、F1で成功するために何が必要かをよく知る人物だ。14シーズンにわたって128戦に出走し、12勝、19回の表彰台、18回のポールポジションを記録し、1978年にはワールドチャンピオンに輝いた。ロータス、マーチ、フェラーリ、パーネリ、アルファロメオ、ウィリアムズなどで戦ったアンドレッティは、インディアナポリス500とデイトナ500も制した。その豊富なキャリアを経て、アメリカのチームとしてF1に関わることを目指してきた。キャデラックは、2026年のF1参戦に向けた承認を得てから約1年後、2月のスーパーボウルでテレビ広告を通じて初のマシンを発表した。その車名は「MAC-26」、すなわち「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」とされた。ゼロからのF1チーム作りに挑むゼネラルモーターズF1チームをゼロから立ち上げ、何十年も参戦を続けてきたライバルたちと戦うことは容易ではない。それでもゼネラルモーターズはこの挑戦を選び、プロジェクトに全力を注いでいる。キャデラックはイギリスのシルバーストンに拠点を置き、さらにインディアナ州フィッシャーズに大規模な生産拠点を建設している。2029年にデビュー予定の初のパワーユニットは、ノースカロライナ州シャーロットで開発が進められている。チームのスタッフ数はすでに600人を超え、将来的にはライバルチームと肩を並べるために1000人規模を目指している。その中には、パット・シモンズやニック・チェスターといったF1経験豊富な技術者に加え、他カテゴリーからの人材も含まれている。「ここまで来るのに長い時間がかかった」とアンドレッティは語った。「だが、そのすべての努力には十分な価値があった。このグループには本当に多くのエネルギーがある。そして我々は、これを始まりにすぎないと見ている。なぜなら、これは長期的なコミットメントだからだ」「忍耐強く、現実的でなければならない」ゼネラルモーターズは、F1で直面する課題の大きさを理解している。メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルといった強力なブランドを相手に戦うため、期待値は慎重に管理されている。「すべてがまとまりつつある」とアンドレッティは語った。「我々は忍耐強く、現実的でなければならない。材料はすべてそろっている。それが私にとって重要なことだ」セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスというドライバーラインアップも、キャデラックにとって大きな支えとなっている。2人は合わせて500戦以上のグランプリ経験を持ち、それぞれレッドブルとメルセデスというチャンピオン経験チームで戦ってきた。ともに複数回の優勝経験もある。「2人の間には豊富な経験がある」とアンドレッティは続けた。「彼らはトップチームで走ってきた。そして何が必要かを知っている」信頼性を土台に中団との差を詰める段階へグレアム・ロードンが率いるキャデラックは、F1での最初の章として堅実なスタートを切っている。直近2戦では2台とも完走を果たしており、信頼性の面では前向きな兆候を示している。ペレスはここまで3つのグランプリとスプリントのすべてでチェッカーフラッグを受けており、ボッタスは中国GPで13位に入り、ポイント圏内まであと3つという位置でフィニッシュした。レースペースにも一定の手応えが見え始めている。次の課題は、中団グループとの差を縮め、今季中のどこかでチーム初のワールドチャンピオンシップポイントを獲得できる位置に入ることだ。相手チームの質を考えれば、その道のりは険しい。それでもキャデラックは短期的な結果だけでなく、長期的な成長を見据えている。「我々はただ、一日一日を積み重ねている」とアンドレッティは語った。「先ほど言ったように、これは何か大きなものの始まりだ。我々は大きく考えなければならない」他チームと同様に、キャデラックも予期せぬ5週間のレース間隔を利用し、マイアミに向けた最新アップグレードパッケージの仕上げを進めてきた。マイアミGPは、正式なF1チームとなったキャデラックにとって初の母国グランプリであり、プロジェクトの存在感を示す重要な週末となる。Source: Formula1.com
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