キャデラックは、マイアミグランプリのサーキットにあるフェイクのマリーナとは異なり、今週末のグランプリで本物の“波”を起こそうとしている。ファンの間では、2026年のF1参戦に先立ち、アメリカの自動車ブランドであるキャデラックがリバリーをお披露目するのではないかと期待が高まっている。キャデラックF1チームは、ブランド初公開を5月3日(土)の特別イベントで行うと約束しており、来季のグリッド参戦に先駆けてリバリーが披露されると見られている。
このイベントにはレッドカーペットも用意され、チーム代表のグレアム・ローソンやCEOのダン・トーリスに加え、ハリウッドの大物セレブたちも出席し、祝賀ムードを盛り上げる予定だ。レース週末の「文化的中心」とも言われるキャデラック・クラブで、華やかなイベントが繰り広げられる見込みである。現在のところ詳細は限られているが、新チームへの注目度は非常に高く、ファンはキャデラックがF1にもたらす新たな風を心待ちにしている。キャデラックがF1に参入するまでの道のりは決して平坦ではなかった。当初はアンドレッティ・ブランドの下、ゼネラルモーターズ(GM)の支援を受けてスタートしたこのプロジェクトは、2023年末にFIA(国際自動車連盟)から承認を受けたものの、F1の商業権を管理するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)からは「スポーツに価値をもたらさない」として却下されてしまった。この拒否を受けてチームは体制を見直し、マイケル・アンドレッティが指導的立場から退き、代わってダン・トーリスがその役割を引き継いだ。「私は今後アドバイザーとしてチームに関わり、必要に応じて支援していくつもりだ」とアンドレッティは当時語っていた。ダン・トーリスの指揮のもと、ゼネラルモーターズがより積極的にプロジェクトに関与し、キャデラックブランドとしてF1の11番目のチームとして参入が認められた。当然ながら、報道によれば約4億5000万ドルという巨額の「希薄化防止金(アンチ・ディリューション・フィー)」が必要だった。マイアミグランプリのレース週末を迎えるにあたり、チームの将来に関してはいくつかの疑問が残されている。その最大の疑問は「誰がドライバーになるのか」という点だ。元レッドブルのセルジオ・ペレスや、インディカーで3度のチャンピオンに輝いたアレックス・パロウが候補として取り沙汰されている。公式発表はまだないが、マリオ・アンドレッティはESPNのポッドキャストで「メキシコ人ドライバーは『選択肢の一つ』である」と認めている。「彼は候補になり得る。もちろん、候補になり得る」「リアム・ローソンがチェコ(ペレス)を非常に良く見せているのは確かだ」一方のアレックス・パロウはキャデラック加入の可能性をほぼ否定しており、スペインのメディア「Soy Motor」にこう語っている:「F1のシートを狙う段階は、もう過ぎてしまったと思う。うまくいかなかった。今となっては、もう遅すぎる段階に来ていると感じている」 この投稿をInstagramで見る Cadillac F1(@cadillacf1)がシェアした投稿
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