ジェンソン・バトンは、マクラーレンのチームメイトとして“より大きなチャレンジ”をもたらしたのは、3年間を過ごしたルイス・ハミルトンではなく、フェルナンド・アロンソだという。ジェンソン・バトンは、2010年にワールドチャンピオンとしてマクラーレンに移籍し、2012年までルイス・ハミルトンとコンビを組んだ。その後、ルイス・ハミルトンはメルセデスへと移籍している。
ジェンソン・バトンのマクラーレン加入が決まった際、チームの生え抜きであるルイス・ハミルトンを相手に苦戦を強いられると多くの者が予想したが、それを覆し、ジェンソン・バトンは何度もハミルトンを打ち負かしてみせた。今年、ジェンソン・バトンのチームメイトとなったのは、同じく元ワールドチャンピオンの肩書を持つフェルナンド・アロンソだった。信頼性不足のホンダのエンジンに悩まされ、後方での戦いが続いた二人だが、対戦相手としてはフェルナンド・アロンソの方が手ごわいとジェンソン・バトンは評価した。フェルナンド・アロンソは驚くべき一貫性の高さを持っているとジェンソン・バトンは語る。「レースだと、彼の方が大きなチャレンジだ。言うなれば、一貫性のある脅威なんだよ」とジェンソン・バトンはフェルナンド・アロンソについて述べた。「彼は常に存在感を示してくる。ルイスは、レースによっては手がつけられないことがある。ところが、日によっては“どこ行った?”ということもあった。たぶん、今は経験を積んで、違うドライバーになったと思う。でも、フェルナンドの一貫した競争力、存在感はすごい」「彼が前にいたら食らいついていかなければならないし、彼が後ろにいたら常に追い立てられる。素晴らしいことだ。僕はそういうのが好きなんだ。チームにとってはそれが重要だと思う。確実に今年の僕たちの助けになった」ジェンソン・バトンは、2015年のマクラーレンで苦戦しているからといって、フェラーリ時代にグリッドで最も完成されたドライバーとして評価を得たフェルナンド・アロンソの評判を損なわせてはならないとバトンは言う。「今まで彼はF1のベストドライバーと評されていた。人々の忘れっぽさは驚きだね。彼はとても優秀で、円熟した、完成されたドライバーだ。多くのドライバーがそれぞれの強さを持っているのと同時に、大きな弱点も持っている。でも、彼にはそういう弱点が見当たらない」