バーニー・エクレストンは、契約問題で揺れるF1イギリスGPが必ずしもF1カレンダーに必要ではないと語る。ドニントン・パークが資金調達に失敗し、グランプリ開催が事実上不可能になったことで、代替としてシルバーストンでのイギリスGP開催が決定されるとみられていた。しかし、シルバーストンの広報は、バーニー・エクレストンがオファーした開催料が以前と変化がなく「商業的に実現不可能」とほのめかしたことで、バーニー・エクレストンは「誰も彼ら(シルバーストン)に強制はしていない」と反論。
「これはビジネスだ。我々は彼らに契約を持ちかけただけだ。果たしてイギリスGPは必要不可欠か? 答えはノーだ」とバーニー・エクレストンは“Daily Express”にコメント。また、1950年にF1初開催の場となったシルバーストンが、F1の“伝統的な”開催地のひとつでいることのステータスを喜ぶべきだと語る。「イタリアGPは常にモンツァでレースを行うから伝統的なのだ。モナコGPは常に同じコースを走るから伝統的なのだ」「しかし、イギリスGPとフランスGPは3つのサーキットで開催されてきた。伝統的だからという理由で彼らは開催料の減額を求めている。私にしてみればイギリスとフランスは伝統的ではない。イギリスGPとはいえ、もはや保証されてはない」「今私が使っている飛行機は40年間も使い続けている伝統的なものだから、新しいのが欲しい。だが、誰も私に安価な額を提示しない。そういったやりかたではないのだ」バーニー・エクレストンがそう語る一方、“The Times”紙は、ドニントンが契約違反により最高1500万ポンド(約22億5000万円)のキャンセル料の支払いを求められるかもしれないと報じている。