ブリヂストンが、シルバーストンで開催されるF1イギリスGPの展望を語った。2010年F1世界選手権第10戦イギリスGPはちょうどシーズンの折り返し地点。舞台となるシルバーストン・サーキットでは大規模な改修工事が行われ、コースレイアウトが変更された。ブリヂストンは、新しいレイアウトに合わせてハードとソフト両コンパウンドを使用する。
全長が5.9kmに延長され、F1レースの中で3番目に長いコースとなった新シルバーストン・サーキットは、今年のF1開催地の中で最も速いコースの一つになると予想されている。高速で大きな横Gを誘発するレイアウトと粗い路面を擁するこのコースは、タイヤに厳しい条件を呈するだろう。安川ひろし (ブリヂストンモータースポーツ推進室長)「イギリスGPはF1で最も有名なレースの一つで、今年もシルバーストンを訪問できることをうれしく思います。ブリヂストンモータースポーツはヒースロー空港近郊のラングレーを拠点としているので、イギリスGPは私たちにとっても母国GPということになります。先日、ブリヂストンは新しいシルバーストンで行われたMotoGPイギリスGPのレースに臨みましたが、F1でもこの新しいコースレイアウトを経験できるのは素晴らしいことです。ブリヂストンUKは私たちのF1プログラムを強力に支援してくれるマーケットなので、シルバーストンでは様々な活動を楽しむことができるでしょう」 浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部フェロー)「シルバーストンは、これまで数多くのレースを経験してきた馴染みのあるコースですが、今年は新しいレイアウトへの対応が課題になります。新コースは、これまでもレイアウトと粗い路面が原因となりタイヤにとって最も厳しいコースの一つでした。しかしどちらかと言えば、新レイアウトは厳しさが増し、スーパーソフトコンパウンドを用意するのは難しいことが明らかです。コースにストレートが追加されたため、以前よりも平均時速が速くなるでしょう。アビー・コーナー右カーブの新しいセクションへの入り口では大きな横Gが発生するでしょう。ブリヂストンはF1とMotoGPの両方にタイヤを供給しているので、先日のMotoGPイギリスGPでこの新しいレイアウトに関する自分たちの予測を確認することができました。よって、イギリスGPに向けて自信を持って臨むことができます。ソフト、ハード両コンパウンドのタイヤで見所の多いレースになるよう、また新しいレイアウトについて多くのことを学べるよう願っています」