ブリヂストンが、2009年F1ハンガリーGPの予選を振り返った。ハンガロリンクで開催されたハンガリーGP予選は、ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤを装着したINGルノーF1チームのフェルナンド・アロンソが1分21秒569のタイムでポールポジションを獲得した。今日の最終予選セッションでは、他のクルマから飛んできたと思われる破片がフィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)に当たり、マッサはターン4のバリアに衝突。セッションが一時中断された。現場から救急車で運ばれたマッサはヘリコプターで病院に搬送された。
午前中のプラクティス・セッションでは、スーパーソフト・タイヤでルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がセッションの最速タイム1分21秒009を記録した。浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)今日の走行のポイントを教えて下さい。「まず最初に、フィリペ・マッサにお見舞いを申し上げます。我々は彼が早く回復することを願っています。今日のラップタイムは特に僅差で、予選セッションを通して興味深いバトルが見られました。全セッション終了後、しばらく予選の結果が出ない混乱もありましたが、2007年のモンツァ以来のポールポジションを達成したフェルナンド・アロンソにお祝いを申し上げます。ここはオーバーテイクが非常に難しく、トップからのスタートは非常に大きなメリットになります。おもしろいレースになると思うので、特にスタート時のクルマの重量にとても関心があります」明日のレースはどのようなタイヤ戦略が考えられますか?「昨夜は非常に激しい雨が降りましたが、どんどん路面コンディションも良くなっていますので、どちらのタイヤも金曜日よりも高い性能を発揮するでしょう。データを見ると、スーパーソフトのブリヂストンタイヤを主体にレースに用いるドライバーが多くなると思います。今日の午後の予選でソフト・タイヤを使うドライバーはあまり見ませんでしたが、午前中のセッションで、数名のドライバーがこのタイヤの方がグリップが足りず、タイムもスーパーソフトに比べ遅いとコメントしています。これは、明日のレースではソフト・タイヤの使い方が重要な鍵となるだろうということです」