ブリヂストンは今年、2つのコンパウンドを区別するために、タイヤのサイドウォールに緑色のラインを使うことを明らかにした。溝付きタイヤが使用されていた昨年までは、ソフト側のタイヤの溝に白線をペイントすることで異なるタイヤを示していた。しかし、スリックタイヤが復活する今年はその方法が不可能なため、代わってソフト側のタイヤのサイドウォールに緑色のマーキングが施されることになった。
フロントタイヤには、内側と外側の両方にペイントが施され、正面から見た場合、またはオンボードカメラでも使用タイヤが判別しやすくなる。リアタイヤは外側だけとなる。またブリヂストンは、今年のレースで使用される2つのコンパウンド間の差をよりはっきりさせることも明らかにしている。これまでは、例えば、スーパーソフトとソフトのようにブリヂストンのレンジの中で連続するタイヤを使用されていた。しかし、今シーズンはレース中に全てのマシンが、スーパーソフトとミディアムといった組み合わせを使用することになる。ブリヂストンの浜島裕英は、その変化がレースをよりエキサイティングにすると考えている。「レースに連続しない組み合わせを持ち込めるよう、組み合わせの計画を変更しました」「コンパウンドは、硬さだけではなく、ワーキングレンジも異なります。1つのタイヤは温まりやすく、すぐに速いタイムが出ます。もう1つのタイヤはワーキングレンジがより高いため、すぐには速いタイムが出ませんが、作動温度に入ると非常に一貫性があり、パフォーマンスは長持ちします」「もちろん、2008年に大きな要因となった天気は言うまでもなく、マシンやドライバーによっても変わってきます」