2025年F1シーズン第21戦の舞台は、伝統の地インテルラゴス・サーキット。ファンやドライバーから愛されるこのブラジルGPでは、中高速コーナーと低速セクションが混在するテクニカルなレイアウトが待ち受ける。ただし、今年もまた不安定な天候が大きな要素となりそうだ。昨年は悪天候の影響で予選が日曜朝に延期され、数時間後の決勝直前に実施されるという混乱の週末となった。
金曜:ドライスタート、午後は雷雨の可能性金曜は今季スプリント週末特有のスケジュールで、プラクティス1回とスプリント予選が行われる予定。FIAの最新予報によると、午前中はドライが見込まれる一方、午後から夕方にかけて雷を伴う雨の可能性がある。気温は25〜28℃の範囲で推移し、降水確率は40%。路面温度の変化とグリップ低下がドライバーにとって厄介な要因となりそうだ。土曜:スプリントと予選に雨が直撃かスプリントレースとグランプリ予選が予定される土曜は、週末で最も天候が荒れる見通し。朝方は激しい雷雨の可能性が高く、午後にかけてはやや弱まるものの、依然として雨天コンディションが予想されている。FIAの予報では、両セッションともウェットの可能性が高く、気温は24〜26℃。最大75km/hに達する強風が予想されており、空力バランスやドライバーのコントロールをさらに難しくするだろう。日曜:気温低下もドライ決勝の見込み決勝レースが行われる日曜は、これまでより気温が大幅に下がり、予想最高気温は18℃。全体的にはドライコンディションが見込まれているものの、降水確率は20%で、軽い通り雨がコースを濡らす可能性もあるという。低温下でのタイヤマネジメントとグリップ確保が勝負のカギとなりそうだ。変わりやすい天候が戦略を左右ブラジルGPはこれまでも“天気がすべてを変える”ことで知られており、2025年も例外ではない。特にスプリントと予選がウェットになる場合、グリッド順位が大きくシャッフルされる可能性が高い。また、風速の強いセッションではDRSゾーンの挙動や車体の安定性にも影響が出るため、チームはセッティングの妥協点を慎重に探る必要がある。週末を通して、変わりやすい天候と戦略の読み合いが見どころとなるインテルラゴス。再び波乱の展開が訪れる予感が漂う。
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