2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)でのまたも堂々としたパフォーマンスで、マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングは、ブラジルでさらなる記録を打ち立てた。しかし、インテルラゴスの表彰台には3つの異なるチームが上がり、サンパウロのレースでは他にも魅力的な数字がたくさん生まれた。
■フェルスタッペンの優勝により、レッドブルはメルセデスが2016年に記録した1シーズン19勝に並んだ。■また、レッドブルはメルセデスが持つ2016年のシーズン最多ラップリード記録(1,055周)を更新した。■フェルスタッペンのランキング2位とのポイント差は、2010年にレッドブルが初めてワールドチャンピオンに輝いたときのセバスチャン・ベッテルの全ポイント(256ポイント)を上回る。■フェルスタッペンにとって今日が通算52勝目となり、アラン・プロストを抜いて歴代4位に浮上した。■また、フェルスタッペンにとっては2023年通算17勝目となり、自身のシーズン記録を更新した。■フェルスタッペンは過去16戦のグランプリで1度(シンガポールGP)しか敗れていない。■マクラーレンのランド・ノリスが2位表彰台を獲得したのはキャリア通算13回目で、ニック・ハイドフェルドと並ぶ未勝利最多表彰台記録となった(パトリック・デパイエ、ジャン・アレジ、ミカ・ハッキネン、エディ・アーバインは初優勝までに15回の表彰台を獲得)。■ノリスにとっては今季7度目の表彰台。ノリスはまたしても表彰台を獲得し、ニック・ハイドフェルドが長年保持してきた記録に並んだ。■アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがレッドブルのセルジオ・ペレスを0.053秒差で抑えて3位に入った。■アロンソは今日、アラン・プロストが持つ通算106回の表彰台フィニッシュに並んだ(歴代4位)。■アロンソにとっては過去12戦で2回目の表彰台フィニッシュとなった(今季は開幕から8戦で6回の表彰台フィニッシュ)。■アロンソはインテルラゴスで一度も優勝せずに9回表彰台を獲得しているが、これは単一サーキットにおけるF1史上最高記録である。■アロンソにとってインテルラゴスでの表彰台獲得は10年ぶり。■この結果、アロンソはノリスに3ポイント、カルロス・サインツに6ポイント差をつけてランキング4位に返り咲いた。■ペレスはインテルラゴス・サーキットで4位を獲得し、ランキング2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)に32ポイント差をつけている。理論上は次戦ラスベガスで2位の座を確定させることができる。■ペレスはこれまでインテルラゴスで表彰台に上ったことがない。■ペレスは過去5戦合計で21ポイントしか獲得していないが、今週末に18ポイントを獲得した。角田の力強いドライブがアルファータウリに貴重なポイントをもたらした。■アストンマーティンのランス・ストロールが5位入賞を果たし、2023年シーズン2度目、オーストラリアGP以来となるトップ5入賞を果たした。■ストロールのこれまでのインテルラゴスでのベストフィニッシュは2022年の10位だった。■フェラーリのサインツは6位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権でアロンソとノリスの後方に後退した。■アルピーヌのピエール・ガスリーは7位入賞を果たし、過去8戦で4度目のトップ7フィニッシュを果たした。■メルセデスのハミルトンの8位は、ハイブリッド時代のインテルラゴスでの最悪のフィニッシュとなった。■アルファタウリの角田裕毅は9位入賞を果たし、インテルラゴスで初のポイントフィニッシュを果たした。■角田裕毅はここ3レースで10ポイントを獲得したことになる(今季は開幕から17戦でわずか3ポイントだった)。■アルペンはエステバン・オコンが2戦連続10位。■シャルル・ルクレールのDNSにより、フェラーリがスタート前にマシンを失ったのは過去4戦で2度目となった。